武道 UKあすなろの会 3月 活動レポート 新年交流会2013/03/05 

2月23日 二本松市建設技術学院跡応急仮設住宅 新年交流会レポート

2013年2月23日(土)、20回目の東北関東大震災復興応援活動を行いました。
福島県の二本松市建設技術学院跡応急仮設住宅を訪れ、自治会の皆さまと平成25年に予定しているイベントの打ち合わせと新年交流会を行いました。

1.概要
■参加者
平田寛之、岩船勇二、酒井健次(東京実践塾)
片岡哲二、佐田恵子、岩堀恵介(東京道塾)
梅津國蔵、大久保穣、小野広暁(福島実践塾)
合計 9名

■活動概要
あすなろ会の被災地応援活動を通して深いお付き合いをさせていただいている、二本松市建設技術学院跡応急仮設住宅を訪問し、自治会役員の方々と平成25年に開催を予定しているイベントの打ち合わせを行いました。その後、自治会の皆さまと新年交流会を開催しました。

2.活動の詳細
[15:15] JR二本松駅に集合し、ミーティングを行った後、車に分乗し仮設住宅に出発しました。



出発前のミーティングを行う(福島県二本松市JR二本松駅前「二本松少年隊士像」)


[15:30] 二本松市建設技術学院跡応急仮設住宅に到着しました。朝まで雪が降っていたそうで、仮設住宅の周辺にはうっすら雪が積もっていました。



福島県二本松市建設技術学院跡


集会所では自治会役員と女性の皆さまが室内を暖め、笑顔で私たちを迎えてくださいました。集会所内の壁には長野実践塾の子どもたちが書いた習字が掲示され、入口の上部に作られた棚には入居者の皆さまが編んだ布ぞうりがきれいに並べてありました。いつ訪れても、この集会所は和やかで温かい雰囲気に包まれていると感じました。



長野実践塾の子どもたちの習字。



色とりどりの布ぞうり。棚は大田さんが作られた。


打ち合わせ前に、12月の手芸交流会の際、手芸サークルの大田さんに製作をお願いした竹刀袋の試作品をお見せいただきました。この竹刀袋は支援物資として届いたとても大きなサイズのジーンズをリサイクルしたもので、ボタンやウエスト部のデザインがそのまま活かされており、ポケットが竹刀の鍔入れになっているなど各所にアイディアがちりばめられた素晴らしい作りとなっていました。今後、これをベースに会津木綿の竹刀袋の製作に取り組まれるそうです。



ジーンズをリサイクルした竹刀袋。


自治会役員の方々と平成25年に予定しているイベントの打ち合わせを行いました。二年目を迎えるコスモスの植栽については、昨年の経験を活かし、より強く、美しいコスモス畑とするため、種まきから管理の方法まで改善を図るとともに、面積も拡大することとしました。また、夏祭りやコスモス祭りなどのイベントには、仮設住宅の周辺地区の方々のみならず、これまで自治会とつながりがあった組織や団体の子どもたちを招待し交流を深めていくという方針を決定しました。



平成25年のイベントについて話し合いを行う。


[17:00] 打ち合わせ終了後、自治会の皆さまと新年交流会の会場である、旅館に移動しました。



自治会の皆さまと旅館「千恵子の湯」に移動する。


自治会班長である小林さんの進行で新年交流会が開始されました。



鎌田会長よりごあいさつをいただく。


「UKあすなろ会との交流も二年目を迎えます。皆さんの温かいご支援に心から感謝します。今年もお世話になりますが、お力添えをいただき、交流を深めてまいりましょう」

つづいて、UKあすなろ会より平田さんがあいさつと乾杯を行い懇親会へ移りました。懇親会は、これまでの活動を通じて入居者の皆さんと顔見知りでもあることから、とても和やかで明るい雰囲気となりました。宴が進むと、あすなろ会のメンバーが自治会の皆さまの間を回り、様々なお話を伺いました。







入居者の皆さまからお話を伺う。



話はますます弾み、会場のあちこちで車座となり、顔を突き合わせて「夏祭りにこんなことをしてはどうだろう」「こんな活動もしたいね」といった話に花が咲きました。入居者の皆さまと話をしていて気が付いたことですが、これまでは震災直後の避難した経験や原発への不安、故郷への思いを口にされることが多かったのですが、今回はこれからの事への「希望」を含んだお話が多かったように感じました。









宴はカラオケも交えてますます盛り上がりました。


[21:00] 新年交流会を終了しました。あすなろ会メンバーは自治会の皆さまと握手をし、抱き合って別れを惜しみました。これまでは涙で別れることが多かったのですが、今回は明るい笑顔で再会を約束しました。





3.さいごに
間もなく震災から2年になります。
津波による被災地では、がれきの撤去が進み、災害公営住宅の整備計画や高台への集団移転の話し合い、工場の再建、農林水産業の再開など、わずかながらも復興の槌音が聞こえてきます。
しかし、ここ福島では、いまだに原子力災害が現在進行形で進んでいる状況です。爆発により拡散した放射性物質により、人々はふるさとを追われ、健康に不安を感じ、農林水産業は大きなダメージを受け、風評被害は各産業に及び経済の根底を揺るがしています。

原因となった福島第一原子力発電所1〜3号機の原子炉は事故直後のまま何一つ手が付けられず、燃料の所在も原子炉内の状況も把握できていません。また、爆発により破損した4号機燃料プールは、海水注入による燃料損傷状況を確認するため昨年7月に燃料2体が取り出されただけで、いまだ1,533体の燃料が保管されています。取り出し作業は2013年11月に開始されることとなっています。このように、福島第一原子力発電所事故は収束とは程遠い状況にあります。

最近の報道では廃炉まで40年かかるとされていますが、自然災害が多い日本で40年もの間、深刻な状況にある原子炉を安定した状況に保つことができるのか不安を感じます。避難区域は段階的に再編されつつあり、一部の地区では人が自由に立ち入れるようになりました。しかし、インフラは復旧しておらず、人が戻って住むことはできません。福島は震災から2年が経とうとする今も先の見えない状況が続いています。

二本松市建設技術学院跡応急仮設住宅の集会所に、宇城塾長が書かれた一枚の色紙があります。そこには「人生 苦も楽も 分かちあい 共に忍」と書かれてあります。福島ばかりではなく被災地では、先が見えない状況下でも、今この時を大切に生きている人々がいます。その方たちに我々が心で寄り添い、共に歩むことが、宇城塾長の言葉を実践することだと思います。とても息の長い活動が必要になると思いますが、これからもどうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。





東京実践塾 岩船勇二 
福島実践塾 小野広暁 

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