武道 第30回東北関東大震災応援活動2015/01/18 
2014年12月20日(土)30回目の東北関東大震災復興応援活動を行いました。

1.概要
■参加者
第一班
(東京実践塾): 岩船勇二、岩堀恵介
(福島実践塾): 梅津国蔵、大久保穰
 計 4名

第二班
(東京実践塾): 浅野恵一、窪田雄介、酒井健次、永田清、藤松泰通
(仙台道塾): 塚越陽二
(福島実践塾): 小野広暁、高萩俊之
 計 8名

合計 12名


■活動概要
二本松市内への各仮設住宅へ向かい、季刊『道』の配布および『福島生きものの記録1』上映会&岩崎監督講演会のチラシの配布を行いました。配布は二班に分かれて行い、第一班は4カ所、第二班は3カ所の合計7カ所に配布いたしました。その後あすなろの会が交流させていただいている二本松建設技術学院跡応急仮設住宅自治会の皆様との交流会を行いました。


2.活動の詳細
【13:05】二本松駅に到着し予定の簡単な説明を行った後、二本松市交流センター内にある「コーヒータイム」というコーヒーショップを訪問しました。ここは今年4月に「あすなろの活動」としてそば打ちを行ったところです。季刊『道』と上映会のチラシを持ち込んでお話したところ快く引き受けて頂きました。その後、二班に分かれて車に分乗し二本松市内への各仮設住宅に道の配布に向かいました。


JR二本松駅にてあすなろの会メンバーが合流



コーヒータイム」に季刊『道』とチラシを置かせていただく


第一班
【13:45】杉内多目的運動広場応急仮設住宅
ここの仮設住宅は簡素な建物で閑散として、人気がほとんど感じられませんでした。集会場の鍵を管理されている男性にお話を伺ったところ、最近は集会場に置いてあるものが紛失することが起きていて施錠しているので、集会場もあまり使わなくなっているとのことでした。また、震災から3年半経過するのに何も変わらない状況に対し、憤りを顕わにされていました。集会場に掲示された選挙ポスターを見て「こんな意味のない選挙に700億円を使うのだったら復興住宅を建ててくれれば良いのに。偉い人が考えていることはさっぱり分からない」と嘆かれていました。



コーヒータイム」に季刊『道』とチラシを置かせていただく



【14:15】杉田農村広場応急仮設住宅
ここの建物は木材を使用しているので温かみがあり、しっかり生活している様子が感じられました。ここは自治会長が不在だったため、集会場に季刊『道』を置いていきました。


木材を使用した仮設住宅の建物



【14:50】旧平石小学校応急仮設住宅
こちらは以前からあすなろの活動で訪問させてもらっていることもあり我々が集会場に行くと、自治会長が快く場内に招き入れてくれました。復興住宅について伺ったところ何も変わっていないということでした。個別に入居を希望している人達は復興住宅に移り住み始めているが、仮設住宅のコミュニティーごと移り住むという話は全く出てきていないそうです。「突然の訪問でも構わないのでまた来て下さい」という言葉をいただきました。



飾り付けられたクリスマスツリーと一緒に


【15:10】岳下住民センター応急仮設住宅
我々の訪問のタイミングと他の支援団体からの物資の配給が重なったことで、集会場で皆様に直接手渡しで道をお配りすることができました。物資配布のお手伝いをしながら季刊『道』を一緒に配布したところ、受け取った住民の方が表紙のルイーザさんを見て「12月22日と23日にルイーザさんがルワンダ料理を作りに来るの。」と教えてくださいました。最後に、住民の方々にお願いして、集合写真を撮らせて頂くことができました。


お渡しした季刊『道』を手にした仮設住宅の皆さん


第二班
【13:40】安達運動場応急仮設住宅
ここのプレハブ住宅は、造りがかなり簡素なプレハブ住宅でした。一口に仮設住宅と言ってもその立地や建物等の条件は様々です。買い物のできるショッピングセンターに近い便利なところ、人気のない不便な場所に建てられたところ、壁が薄く隣の生活が聞こえてくるような薄い造りのところ、木造のような造りの住みやすそうなところ。もちろん、住んでいらっしゃる方々によっても全然違ってきます。このようなことは実際に訪れなければわからないことだと思います。自治会長が集会場にいらっしゃったので、お話をして集会場に季刊『道』を置かせていただきました。お話を伺うと仮設住宅の稼働率は最盛期が80%だと今は40%ぐらいとのことでした。移住先や働き先のある方は仮設住宅を出る人が多くなっているようです。帰りに掲示板を見ると、放射線量と詐欺や訪問販売への注意喚起の貼り紙がありました。放射線量が日常的に提示されているということ、そして仮設住宅に住む方々を狙う詐欺があるのだということ、それもここに来なければわからないことだと思います。



放射線量と詐欺・訪問販売への注意喚起が貼られた掲示板



【14:05】二本松市郭内仮設住宅
犬の散歩中だった女性に集会場の場所を伺ったところ、丁寧に対応していただき自治会長を探していただきましたが不在でした。ご案内いただいた女性からは感じられませんでしたが、側にいた別の女性の方にお話を伺うと、現状にかなり絶望されている様子でした。季刊『道』は集会場に置いてきました。



集会場を案内していただく



【14:20】塩沢農村広場応急仮設住宅
集会場に行くとクリスマスの飾り付けがされていました。自治会長がいらっしゃったので集会場に季刊『道』を置かせていただきました。お話を伺うと、ここも仮設住宅の稼働率は下がっているとのことでした。数カ所仮設住宅を周りそこの集会場に行くと普段使われているかいないかを感じるようになり、全てではないのでしょうがその使用状態が仮設住宅全体のエネルギーとも繋がっているように思います。ここの仮設住宅では使われているようで集会場から温かみを感じました。



自治会長にお話を伺う



第一班・第二班・二本松建設技術学院跡応急仮設住宅の皆さん
【15:30】配布のために別れていた第一班、第二班と交流会に参加される仮設住宅の皆さんが二本松建設技術学院跡応急仮設住宅の集会場に集合しました。集会所では9月に行われたコスモス祭りの様子が載った記事が提示されていました。皆が揃い交流会の会場である「智恵子の湯」に向かいました。



集会場の壁にコスモス祭りの記事



【16:00】会場の「智恵子の湯」に到着、交流会が行われました。
交流会は鎌田会長のあいさつにつづいて、UKあすなろの会より梅津さんが乾杯を行い開始しました。懇親会は、これまでの活動で打ち解けていることもあり最初から大いに盛り上がりました。特に参加回数の多いあすなろの会のメンバーは仮設住宅の皆さんから孫のように可愛がっていただいておりました。交流会は帰京する一部のメンバーを除き深夜まで続きました。



鎌田会長の開会のごあいさつとUKあすなろ会の梅津さんの乾杯




カラオケも始まり大いに盛り上がる




歌に合わせて皆で間の手




全員で記念撮影



3.最後に
一見して何事もないように見える福島県も、仮設住宅に入ると閑散として寂しさが漂っています。放射能も目に見えないものだけに恐ろしく感じます。仮設住宅には伝がある人達や、仕事を見つけた人達は安全のある場所へ出て行き、残っているのは住む場所がなくなり働く力のないお年寄りの方が多いです。多くの仮設住宅は住んでいる人達同士いいコミュニケーションがとれているように思えません。今回訪れた仮設住宅の中で一人のおばあさんと話しました。「相馬市で家が流されここに来たが、もう生きていたくない、明日にでも死にたい」そう言っていました。どう声をかけていいのかわからずにただ「また来るからね」といってお互い笑顔で別れましたが、なんとも言えぬ自分の無力さを感じました。これからの活動で何が支援なのかを考えさせる出来事でした。

二本松建設技術学院跡応急仮設住宅の鎌田会長の所は格段に雰囲気が違うものを感じます。鎌田会長をはじめ全員が明るく元気でいらっしゃいます。同じ仮設住宅でも鎌田会長一人がいるだけで大きく違います。これこそ一人革命の一端を見たような気がしました。

今、季節ごとと言っていいほどに予測のつかない災害が起きています。この日の少し前にも長野県白馬村で大きな地震がありました。いつ誰が災害に遭ってもおかしくないと思います。しかし、二本松建設技術学院跡応急仮設住宅の方々を見ていると、もし自分の所で災害が起こったとしてもここの人達となら力を合わせて立ち上がることができる、対策がうてる、そんな風に思えた今回の活動でした。


浅野恵一(東京実践塾)
窪田雄介(東京実践塾)

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