武道 第3回ヨーロッパセミナー レポート 2017/07/04 

2017年6月24日(土)、25日(日)ドイツ ベルリンにて宇城塾長を招き、第3回目のヨーロッパセミナーが開催された。
参加者はドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ポーランド、ハンガリー、イスラエルなどのヨーロッパ各国に加え、アメリカ、日本からも集まり、過去2回のヨーロッパセミナーに参加した方から、初めての方まで多岐に渡った。英語とドイツ語の二人の通訳を介してセミナーが開始された。

■サンチンの型
はじめに塾長は、今回のセミナーにおける指導内容をボードに書き、型から分解組手における検証、さらに目では見ることができない気を、型を通じて指導していくことを説明した。



セミナーの概要を説明する宇城塾長


最初に数回、全員でサンチンの型を行ったが、ヨーロッパセミナーが3回目であり、各参加者が自主稽古を行っていることもあり
初回から全体的に一体感のある型となった。



全体でサンチンの型を行なう


■正しい姿勢から生まれる力
全体でのサンチンの後、仙骨をしっかり入れ、肚を出し、正しい姿勢でサンチンを行うことにより生まれる力の検証を
行った。塾長が塾生のサンチンを正しい姿勢に直すと、竹刀で体を思いっきり叩いてもびくともしなかった。



竹刀で叩いても体はびびらず、全く痛くない




正しいサンチンの姿勢をつくると、後ろから押されてもぶれないことを学ぶ


また塾長は剣を持っても同じエネルギーがでることを、体格の大きい参加者数人に木刀を掴ませ、動かすことによって証明した。



塾長に簡単に押し込まれてしまう


さらに全員を塾長に触れさせ、気配を消すことにより全体を動かした。



全員が塾長に触れる


塾長が気配を消すと、全員が一斉に回りだした


型の検証を通じて随所に気の指導が含まれることにより、まだ気の経験が浅い参加者も目に見えないものが働いていることに気づき驚き感動している様子であった。

塾長は稽古一日目の最後に、競技空手の参加者が多い中で、「試合はスポーツでも、稽古は武術で行うこと」、そしてこのような
目に見えない力を通じて、「日常に活きる空手を稽古する必要性」を説き一日目のセミナーを終了した。

初日の稽古後、施設近くのレストランで懇親会が開催された。各国からの参加者のため、様々な言語が飛び交う中、自国へ招待したいと願うイタリアからの参加者や、早くも来年のベルリンセミナーの参加を希望する参加者らの懇談で暖かい雰囲気の懇親会となった。


■パッサイの型
二日目はポーランドからの参加者の熱心な要望で、塾長は予定を急遽変更し、パッサイの型と分解組手を指導した。
海外セミナー初のパッサイの稽古であり、塾長自ら演武しまず順番、それから型を意味を指導した。



パッサイ




パッサイを熱心に学ぶ参加者




輪受けの分解(脇の締め方)




塾長の輪受で腕が抜けず思わず笑みがこぼれる




対立から調和のあり方の意味を、ポーランドから来た女性参加者に指導



少女(中学2年生)が大人がしっかり組んだ列を投げようとするがびくともしないなか、塾長がパッサイを型を行なうと気が伝わり、簡単に投げ飛ばしてしまった。



型に気が通ると、時空が変化し


簡単に大人の列を投げとばすことができる
(投げているのは中学2年の女性)


相対的になるのではなく、自ら発するエネルギーにより相手に入る検証を重ねていくなかで、参加者は目に見えないエネルギーを確信していった。塾長は、そうした参加者の様子を見て、ホワイトボードに「他尊自信」と書き示しながら、そういうエネルギーこそが「自分を信じる自信となり、相手を許す心」につながるのだと説いた。



「他尊自信」の教えを説く塾長



■実践組手
型の検証のみならず、実践組手も指導した。










ポーランドからの指導者






イタリアからの指導者 5段










ブレーメンからの指導者




ドイツの指導者 5段






セミナー終了後、主催者マイケル・ケーテ氏、イエンツ・アッカーマン氏より記念品の贈呈が行われた。同時に塾長は日本から持参した創心館の道着を贈呈した。







マイケル・ケーテ氏に道着を贈呈する


最後に宇城塾長は来年もヨーロッパセミナーをベルリンで開催することを約束し、第3回ヨーロッパセミナーが終了した。

■さいごに
東西ドイツ統合の象徴でもあるベルリン市にて第3回ヨーロッパセミナーが開催された。ヨーロッパの歴史は激しい戦い・対立の歴史でもある。そういう歴史を通して平和とは何かを体でわかっているヨーロッパの参加者たちには、世界のどのような場所でも相手に対して心開き、調和・融合し技を披露する宇城塾長から全てを学ぼうとする熱心な姿勢がひしひしと伝わっていた。宇城空手で皆が一体となり、非常に良い雰囲気で学ぶことができた素晴らしいセミナーとなった。



第3回 ヨーロッパセミナー記念写真(ドイツ ベルリン)


<第3回ヨーロッパセミナー感想文>
■A.E イタリア 空手指導者 4段
毎回、セミナーに参加するたびに、宇城先生から、新しいこと、そして人生にとってとても重要なことを学ばせていただいています。型と武術は、空手だけでなくすべてのことに役立ちます。宇城先生が教えられていることはいかに生きるか、ということだと思います。イタリアを代表して学べることを嬉しく思います。



■Z.P ポーランド 空手指導者 3段
またまたすごい体験をしてしまいました。今回は、姿勢について学びました。このセミナーのテーマが姿勢であったことは知りませんでしたが、姿勢の大切さを知りました。それは本当に素晴らしい体験でした。競技空手と違って、先生が指導してくださる気は、素晴らしい。今回パッサイを指導していただいて嬉しかった。



■Z.M ポーランド 空手指導者 2段
本当に参加できてうれしいです。私は、いつも新しいことを学べるし、学ぶ動機も、先生が示して下さることがとっても私達に役に立っているし、驚いているし、身体的に精神的にもそのエネルギーは、私たちの成長をうながしてくれます。すべてが調和、統一しています。ここへくることで、対立してばかりいる空手から変わることができています。宇城先生の空手は人生を変える空手です。生き方を教えています。必ずまた参加したいです。



■P.R フランス 自営業
FACEBOOKで先生のことを知り、YOUTUBEを見て参加しました。もう素晴らしいです。いろいろな武術を見てきましたが、先生の示される技や気のエネルギーは、もうひとつのエネルギーというか、人間のエネルギーであって、まったく対立しないもので素晴らしいです。参加した人がみな幸せになるし、笑顔になるし、素晴らしいです。人を幸せにする空手であることが素晴らしいです。スポーツ空手では、いかに突くかとか蹴るかを教えますが、先生の空手は、空手の深さを教えるものです。競争がないしエゴをおさえ、人間的に成長できる空手です。



■L.M コスタリカ 化学者
宇城先生はコロラドで初めてお会いしました。先生の空手は私の合気道を根本的にかえました。それ以前の私の合気道は、ただ技、動き、というだけでしたが、気とか調和ということを学び変わりました。ただ本を読んで学ぶだけではだめだと思い、実際に自分で求めてさがすようになりました。だから毎回セミナーにくるようになりました。



■S.K ドイツ 学生 14歳
すごくよかったし、楽しかったです。空手をはじめたのは、スペインに住んでたときです。いまはベルリンに住んでます。先生が雰囲気を変えると、「あ、自分ができる」と思い、実際やるとできました。出来るときと出来ないときの違いがわかりました。これからもずっと空手をやって上達したいです。



■J.A ドイツ 建築エンジニア
今回は空手の深さを教えていただいたように思います。理屈で分かっていることを、身体で感じることができたことが大きかったです。空手は33年やっています。1週間に1回はマイケルさんと稽古してます。私は指導者ではなく、古株です。仕事に、先生の空手を生かすことができていますが、道場にくる生徒さんたちは、まだ強さを求めていて、先生の空手は理解しがたいところもあるように見受けられます。教えるのは難しいです。対立の空手から調和の空手ということが、三回目で、根本的に変わりました。180度変わりました。背筋を伸ばす大切さを知っていましたが、そういう仙骨のたてかたが、武術の基本であることを学びました。



■F.F ハンガリー 空手4段
宇城先生にお会いするのははじめてですが、youtubeをみたり、アマゾンでkarate & ki を買って読み、空手に対する見方がかわりました。私は今、47歳で、それほど若いわけでも、また年がっているわけではないですが、スポーツ空手、競技続けていくのに疑問が出てきています。やはり本質的な強さとか、調和とか、健康でいることの方が大事だと今は思っています。



■Koethe Michael ドイツ セミナー主催者
本当にありがとうございました。先生が遠くドイツまできて教えてくださったことに心から感謝します。 今回、サンチン、ナイファンチンと思っていましたが、先生はパッサイの型をご指導くださいまして、またその先生の教え方が素晴らしく、本当によかったです。毎回一生懸命稽古して上達したいと思っています。もう、とても幸せな気持ちで、なんといったらいいかわからないほどです。みなさん、すごく雰囲気がよかったし、エネルギーがあったし、空気が違いました。心地よい空気だったし、次回も必ず参加します!と言って帰るかたが大変おおかったです。

先生の空手は私たちの心を変えてくださいます。でもその変化の準備ができていなければなりません。心を開く。それが一番問題です。競技空手をやっている人たちは、窓の穴から見ているようなところがあって、なかなか自分から心を開いてきません。狭い世界のなかに閉じこもり、外に出てこようとしないんですね。でも、成長するしかない。宇城先生は、空手じゃなく武術を教えている。人生を教えている。それが人生に役立つものだからです。最初は、気について興味があって、ニューヨークまでいきました。それがきっかけとなって、先生につながりました。今は、先生の世界をすこしずつ探検していきたいと思っています。私は、とにかく先生の空手に集中したい。本物を学びたい。スポーツではなく。健康でありたいし、エネルギーを得たいし、いい人生を送りたい。それを先生が導いてくださっている。だから、私の情熱は、どんどん大きくなります。
  
来年は、ヨーロッパ全土にお知らせをして、たくさんの人にきてもらいたいと思っています。イタリアのグループのように、心を開く人たちとつながっていきたいと思っています。来年は、今年以上の参加者が得られるように、動いていきたいと思っています。ヨーロッパ全土で先生の空手をもっともっと稽古してもらいたいと願っています。 今は、道場では極真空手を稽古して、先生の武術空手は一週間に1回なのですが、この宇城空手の稽古をどんどん大きくしていきたいです。時間はかかりますが、少しずつその方向に動いていきます。


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