宇城憲治 京都実践講演会が開催されました
去る2018年1月13日(土)、京都市にある、京都商工会議所 講堂にて、 宇城憲治塾長による実践講演会が開催されました。
本講演会は、宇城塾長が「宇城道塾」で展開する、自らが生まれながらにもつ能力を気づかせ、変化・成長に導く指導を、多くの人に体験していただくためのイベントです。
毎年この時期に、主に子供たちを指導する教育関係者や中学生、高校生を対象に開かれていますが、今回は、定員の340名を大幅に超える約370名が参加、内約250名が中学、高校、大学の学生でした。
講演形式ながら、塾長はできるだけ多くの人を舞台に上げての実践指導を展開。
第一部では、学生を中心に、第二部では一般の大人を中心に舞台に上がってもらい、様々な検証を通じて、実際に気が通った状態の身体とそうでない身体の違いを体験させていきました。
人間の強さ、それは筋肉を鍛えて得られるものではなく、身体が統一体となり、呼吸が通った状態であることを、塾長は言葉ではなく、さまざま検証の結果の違いを指摘しながら、繰り返し示していきました。
また、自転車に乗るのに必要なのは、筋トレや乗り方の本やまして哲学の本などではなく、まずはこけること。
このわかりやすい自転車乗りを例にあげて、塾長は学生たちに、
「大事なことは、まずは自分で体験し自分で学びとること、そして本当の人間の強さとは、自立すること。自分で行動する力をもつことである」
と諭していきました。
「型」による身体の変化を体験する。
心のあり方がいかに身体の強さに影響するか。
組み合う2人が「いがみ合う」か「仲良くする」かの違いを体験。
身体の呼吸が通っているかどうかを、投球フォームで確認する。
呼吸が通り気が通ると、人間は強くなる。
「気」を通された身体の強さを体験する。
両足をがっちり押さえられても歩くことができる。
舞台に上がれる人数はどうしても限られるが、自分で体験していなくても、体験者の身体の変化を自分の「目」で見るのは、まさに一つの実践体験である。
ますます世界の情勢が厳しくなっていくなかで、あまりに平和に慣れすぎてしまった私たちの身体と心。
塾長からのメッセージは、大人、子供に関係なく、一人ひとりが本来の人間の強さを取り戻し、自立した生き方をしていく責任があることを教えてくれるものでした。
3時間半にわたって繰り広げられた塾長の指導から、今の「自分」の背中を押してくれる言葉を見つけた学生も多く、感想文には、それぞれが感じ取った講演からの学びがつづられていました。
以下は、当日の参加者の感想です。
●京都 中学生 男子 CW 今日の講演会では、自分は全く知らなかったことをたくさん学ばせていただきました。普段、自分は力が弱いな、と思ったことがあったけれど、それは本当に全く自分の力がないだけではなく、自分の力の出し方が分かっていなくて、強い体の仕組みを理解していなかっただけで、ぼくは、強くしようとすることによって、むしろ弱くしていることを知りました。実践など見ていても呼吸や動きや気を変えるだけで、すぐに変化が見られました。 今日で、強い体の仕組みや、その仕方を知れたので、これから普段の生活でも実践していこうと思います。
●京都 中学生 男子 SK 本日の講演会で、宇城先生のすごさ、人間の可能性のことについての宇城先生の意見を聞くことができて、よい講演会だと思いました。人間はどのようになっているのか、どうすれば、自分のことを上手に使えるのか、ということを知れて自分という人間は、まだまだ可能性があるということを知れました。野球をしているので、今日教えていただいたことを応用して、頑張っていきたいと思いました。
●京都 中学生 男子 HS 今日の講演会でとても印象に残ったのは、実際に実例を体験できたということです。ただ見たり聞いたりしているだけでは理解が深まらないし、やってみることで理解が深まるということが分かりました。 また、仲良くすることで力が強くなり、気合で「うー」としても力は強くならないし、僕は部活でも学んでいましたが、外面の力より内面の力のほうが強いということが改めて分かりました。そして、呼吸など、意識したらできるモノなので、野球でもそういったことを意識してプレーしていきます。今日はありがとうございました。
●京都 中学生 男子 TK 本日の講演会で、宇城先生のお話を聞いて、スポーツでは、そのスポーツをするということじゃなく、自分を変えていくというのを大切にすることを学ばせていただきました。これは、どのスポーツでも共通し、大切なことなので、この講演会で学んだことを生かしてこれからも力まずにがんばっていきたいと思います。
●京都 中学生 男子 AH 今日の講演会でとても良いことを学ぶことができました。 強い人間は強い心・精神が豊かな心で、強い身体・技術が統一体となり、2つを合わせて自立となることがよく分かりました。 宇城先生は人間としてとてもすばらしい方だと思いました。なぜなら色々な面から一つのことに着目して色々考え自分たちに実践して教えてくださっているので、とてもよい人だと思いました。
●京都 中学生 男子 HT 今回の講演会で一番大切だと思ったのは“気”です。気が抜けていたら力が入らない、かといって力んでしまってもだめだと分かりました。 次に自立するという事、自分の考えなどがないと、次のレベルへ進めないということ、考えがないから悪い方向へ進んでしまうこと。自立するから心が強くなり気がどういうものか本当に分かると思いました。この講演で学んだことを次につなげたい。
●大阪 高校生 男子 IY とても参考になりました。気の使い方一つでここまで人間が変われるなんてすごいと思いました。 人への思いやりの心が人を強くするということを学びました。
●奈良 高校生 男子 IR 礼をしたら重くなったり、仲良くなるという意識を持つことによって体に変化があることに気がつきました。体に力を入れるとうまくいかなかったり、逆に力を入れずすることによって良い結果が得られたりしました。全て野球につながっていると思い、道具を大切にする、礼をきちんとするというのは大切なことだと分かりました。
●奈良 高校生 男子 HS まずビデオを見せていただいて、そのビデオの中で相手は宇城先生に向かって勢いよくいっていたのに、宇城先生はその場を動かず相手を倒して、相手の手をもつと相手は立てなくなっているのが気なのかなと思いました。 身体の呼吸が止まっているのは、力を入れようとしていてのことで、それが力みにつながっていると思います。僕はよく緊張してすぐに力んでしまって、結果が出せないことが多いので、今日聞いたことを実践していきたいです。僕は怪我をしたのですが、物理的な原因だけでなく、部分体になってしまい呼吸をしてない状態だったので、怪我をしたと今日思いました。 今後の生き方のヒントになる講演会だったと思います。 宇城先生、ありがとうございました。
●大阪 高校生 男子 N 最初から最後まで実践形式でやっていて、それを見ることができて分かりやすかった。世界の話や日本の話など幅広い話があって、知っていることでたとえてやってくれたので、興味が湧いてきて最後まで楽しく講演を聞くことが出来ました。
●大阪 高校生 男子 Y 講演会を聞いて、正直不思議な気持ちでいっぱいだった。 人の内なる力は部分体ではなく統一体だと分かった。力はいらなくて、呼吸することが大事だと分かった。
●奈良 高校生 女子 SS 二人の仲にいがみ合いがあればすぐに押されてしまい、仲が良ければ固くなる……という体験がとてもわかりやすく感じられました。「どのような心構えでいればチームは強くなるのか」ということを気づかされたように思います。 実際に体験していないため、呼吸のことはわかりませんでしたが、帰ってから家族と実践してみようと思います。 さらに二部の講演ではたくさんの不思議を見ることができ、すごいなと思いました。
●京都 大学生 男子 OS 毎年参加させていただいていますが、今年も新たな気づきがありました。軸となる内容は同じことですが、気づかせ方や宇城先生のお姿から毎年驚きを感じています。今まで自分自身では気づかない横着さが本日の講演会で気づくことができました。本日も貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。
●奈良 大学生 男子 UR 本日は参加させていただきありがとうございました。 私は2年ぶりに講演会に参加させていただきました。この講演会は本当にいつも自分自身の日常生活がどうなのかを考えさせられ、気づかされます。自分の原点のようなものになっている気がします。 今回私が感じたことは、「強さ」とは何かということです。強くなりたいと思っても強くなれない。そこに深さを感じました。本当にありがとうございました。
●京都 接客業 33歳 男性 Y 本日はありがとうございました。実際に壇上に上がり、宇城先生の気の使い方、身体の使い方を体験させていただきました。常識では考えられないことが次々と起こり、固定観念が崩されました。 また感謝する、その気持ちを常に持って日常を過ごすことが重要だと認識できました。また機会があれば、参加させていただきたいと思います。
●神奈川 自営業 40歳 男性 MH 感覚的で上手く言葉にできませんが、あっという間の濃い時間でした。 “道”について今まで以上に興味を持ちました。 また機会を見つけ、今回をきっかけに積極的に関わっていきたいと思います。「正しい事」は強いというのがすごく印象的でした。
●奈良 教員 50歳 男性 KY 宇城先生の講演会は何度か参加させていただき、お話、体験もさせていただいておりますが、日々の生活の中での実践や自己を振り返り、まだまだ未熟であると感じております。 今日体験させていただくことで、自分自身の感度や姿勢を確認でき、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。先生のお話の深さ、身体で感じることの大事さを感じました。礼、感謝、呼吸、型、日々の生活の中での実践を続けていきたいと思います。まわりの人、子供たちへ気づき、気づかせる力をつけていきたいと考えます。本日はありがとうございました。
●大垣東高校野球部 1年 男子 KS 宇城先生の話を聞く中で、チームには必ず大きなエネルギーを持った人が必要なのだと思いました。その人がいつでも周りにエネルギーを分け与えることで、チームがひとつになれるのだと思いました。チームはそういう仲間たちがいるからこそ成り立つ。 僕がそういう大きなエネルギーを持った人になるためには変化し続けることが大切です。変化するためには「物事の深さを知ること」「勇気」「行動力」「謙虚さ」「素直さ」などが必要だと思います。そういうことを身に付けていけばチームの中心となることができ、僕にも自立心というものができてくるのかなと思います。 だからまずは一人が変化することが大切、そういうものがチームの変化につながってくのだと思います。 僕は身体の詰まりが多くあります。そういう体ではなく、「自然の形」がスピードにつながるんだと思いました。力んで呼吸がとまってしまうことなく体の本当の力を発揮できるように練習していきたいです。
●大垣東高校野球部 1年 男子 TN 今日の宇城先生のお話をきいて一番感じたことは、頭よりも体が大事だということ。体が覚えれば頭で考える必要もない。けれど今の日本は頭だけでいろいろなことを考えようとしているということが難しいところだと思った。統一体も体で覚えるべきで、それができればいつでも強くいられる。野球でも打撃フォーム以上に体の内側というか、内面の動きや働きが大切だと思うようになった。 統一体という体に軸ができた状態になればプレーにも心にも重みが増し、力が発揮できると思う。それに人間としても、これからの社会で知識だけに頼らない生き方ができると思う。 箸を使って食事をする実践では、この日本人本来の姿すら今の自分は見失っていると思った。今の日本が平和ボケしているということも人間本来の力が発揮できない要因だと思う。武道の世界は負ければ死という言葉から生きている世界が違うと思った。どれだけ今の自分が甘いか。 まず今日のお話で実践されていた統一体で野球をしたい。自分の持っている力を発揮したい。何もできていないことからのスタートだけれど、まずは身体で感じることから初めてぶれない人間になりたいと思った。
●大垣東高校野球部 2年 男子 KT 僕は以前宇城先生の本を読んだことがあります。そこで自分なりに考えていたのは、体の呼吸というのはいつでもスピードが生まれる状態、自分の力を一瞬で発揮できる状態だということでした。今回はそうするためには豊かな心や周りと仲良くすることが大切なんだと学びました。 僕はあと5年ほどで社会に出ます。社会に出ても、こういうことを分かって日常に生かせる人はそう多くないと思います。宇城先生も言われたように、戦争のように失敗して死ぬような環境ではない今の環境に甘えることなく、相手に勝つ以上に自分に勝つことを思って社会に出ます。 自分一人が周りを良くも悪くもする、だから気は伝わるし目に見えない大きな力は存在すると思います。少なくとも僕も心に自分の虎を飼いながら生活していきたいと思います。
●大垣東高校野球部 1年 男子 DH 腕相撲がたいへん驚きました。 宇城先生が10人の大人を相手に、力むことなく余裕で勝ってしまいました。さらにその後先生が離れたところからその大人たちを倒してしまいました。とても印象的で頭から離れません。先生の持つ気のエネルギーにすごく興味を持ちました。 まずは僕も統一体になれるように日常から感謝の気持ちを持ち、部活動や学校生活で自分の考えをしっかり持って行動できる強さを身に付けていきたいと思います。 また、強い人間になるために真剣さや謙虚さ、素直さも必要なことだということもわかりました。今回気の不思議さへの興味と自分は変わらなければならないという思いを持つことができました。
●大垣東高校野球部 2年 男子 MY 今回初めて先生の講演会に参加しました。先生が気を通すことで、今まで出せなかった力が発揮できたり、体が強くなったりするのを見ると、理屈では説明できなくても確かに存在する何か、自分が知らなかった潜在能力にとても興味を持ちました。とても不思議な力を感じ、そして新たな疑問がたくさんわいてきました。ぜひこれからも何度もこういう機会に参加したいと思います。 また、これからの日本は人口も減り国力が弱まっていきます。小さな国でも戦後列強に肩を並べて戦後にすさまじい発展をとげました。今後も日本が世界に誇れる国であるために、かつての日本人のような心や誇りを持つ必要があると思います。 まだほとんどわかっていない状態ですが、宇城先生の考え方、気の力、そういったものを僕たちの次の世代に伝えていくことも使命だと感じます。
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