宇城道塾 2021年 春季合同合宿が開催されました
去る2021年3月13日(土)、14日(日)、宇城道塾 春季合同合宿が静岡県修善寺で行なわれました。
東京、大阪、仙台、名古屋、和歌山、岡山の各道塾の塾生、44名が参加。
コロナ禍でさまざまな制約がありましたが、全国各地から集まった塾生が、講義・実践で学びを深めていくだけでなく、宇城塾長と寝食を共にすることでしか得られない気づき・学びを得た、かけがえのない2日間でした。
コロナ禍もあり、ますます混迷を深める政治や社会不安に対して、文句を言ったり怯えているだけではなにも変わりません。 時代は、一人ひとりが考え、行動する時に来ていること、その答えは自らの身体と心が知っていることが、講義・実践で示されました。
<宇城式呼吸法>
講義は、身体の呼吸を通し内気圧を高めるため、宇城式呼吸法から始まりました。
腕の運び方、息の呼き方などをていねいに行なう ▽
押さえられても強い 身体にエネルギーが蓄えられ、内気圧が高まっている
< 間(ま)をつくる>
「みかん箱」は箱のこと。
「本棚」は棚のこと。
「人間(じんかん)」とは間(ま)のことである。
間が活きてこそ、相手との調和が図れ、潜在力を発揮できる。 調和の力こそが最強であることを、様々な実践検証で体験していきました。
通常では、1列を動かすことはできない ▽
1列の側に立って、相手の立場になって・・・・ ▽
それから引くと、簡単に動かすことができる
<心のあり方で身体は強くなる>
行動が心をつくる。 そのことが実践検証で示されました。
通常、かんがんだところで背中を押さえられると、立ち上がれないが、
「落ちましたよ」と物を拾って手渡す気持ちでかがむと・・・・
▽
押さえられても立ち上がれる
身体は心のあり方、行動によって変化する
< 伝播するエネルギー >
不可能なことが「できた」という事実。
そのエネルギーは、人へと伝播する。
自分が変われば周りが変わる ――「一人革命」は
道塾の重要なテーマである。
塾生【A】が四つ這いになり、両腕を押さえられる まったく前進できない ▽
塾長に気を通されると・・・・
▽
列をひきずり、前進できる ▽
塾生【B】が押さえられる まったく動けないが・・・・
▽
塾生【A】が目の前に立つと、前進できる
▽
この実践検証をしていない塾生【C】が前に立ったとたん、
進めなくなるが・・・
▽
塾生【A】が立つと、再び前進できる
<気のエネルギー>
不可能なことが、気により一瞬にして可能になる。 人間の潜在力が発揮されます。
2人対4人の綱引き 通常、4人が勝つ
▽
塾長が剣を2人のほうに差し向け、気を送ると・・・・ ▽
2人は、みるみる4人を引き崩す
< サンチンの型 >
塾生の多くが日々一人稽古を重ねている「サンチン」を全員で行なうことも、合宿の醍醐味である。
宇城道塾 2021年 春季合同合宿記念写真
2日間の合宿は、講義・実践だけでなく、懇親会で、居室で、まさに24時間が学びの場です。 塾長はまた、塾生の言動、所作ひとつでさえ見逃さず、成長を願って指摘してくださり、それがまたさらなる学びになる――
自分のあり方次第で、いくらでも高く深くなるのが、道塾の学びです。
たくさんの気づきを得た塾生からの感想文を、一部紹介します。
●福島 公務員 52歳 男性 HO
宇城先生
道塾事務局の皆さま
そして、全国から集まった塾生の皆さま。
本当にありがとうございました!
心より感謝いたします。
呼吸法
様々な検証
そして、宇城先生の気により引き出される人間の調和力。
長く連なった人の列を押せる、引ける。自身の身体が強くなる。相手を投げる、投げた相手も強くする。
まさに驚きの連続ですが、我々塾生にとっては、その世界が新たな常識となっています。
この体験を道塾の会場に忘れることなく、生活と乖離した非日常世界の出来事とすることなく、今この時から、自分自身の日常に、明日からの仕事に活かして参ります。
宇城先生にご指導いただいた「調和力」を周囲に展開し、人間(じんかん)の次元を高め、自身の人生の質と社会への生産力をより一層高めて参ります。
宇城先生
どうかこれからもご指導をよろしくお願いいたします。
全国の塾生の皆さま。
またお会いしましょう!
ありがとうございました。
追伸
東日本大震災と原発事故から10年が経過しました。
この10年間、本当にとんでもない経験ばかりでしたが、極度に悩んだり心配したり、行き詰まるということがなく、生き切った感がございます。
これも全て宇城先生のご指導により、行動のスピードと未来への希望を持ち続けることができたお陰だと思います。
心より感謝いたします。
これからも止まることなく進み続けます。
ありがとうございました。
●和歌山 警備会社役員 48歳 男性 KM
宇城憲治先生、合宿でのご指導誠にありがとうございました。
コロナ禍の混沌とした今日、やるべきことなすべきこと、進むべき道を師の生き様で、実演でお示し頂けること、大変嬉しいことであり、とても幸せなことです。
先生と出会えたこと、先生の下で学ぶことができることに、心より感謝申し上げます。
また全国の先生の下で学ぶ仲間と、二日間、心を寄り添わせながら絆を深めながら共に学ぶ機会をいただけたことにも御礼申し上げます。
「みかん箱、本棚、人間」、人間の間を今回の合宿では、時間をかけて検証しながら学ぶことが出来ました。
合宿でのご指導で、改めてすぐに切る癖があることに気付かされました。
日常の生活から、ずっとつなげながら先生のお教えを実践してまいります。
「落ちましたよ」と行動できる身体を身につけてまいります。
顕在意識ではなく、潜在意識に今回の合宿でお教えいただいたことを、染み込ませていきたい。
知識としてではなく、感性として先生のお教えをひとつでも実践できるようになりたい。
稽古照今、日常生活から、「まずは自分」と肝に銘じて精進してまいります。
最後になりましたが、今回の合宿でも多くの気付き学びの機会をいただきましたことに感謝申し上げます。
今後もご指導の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。
宇城憲治先生、本当にありがとうございました。
●東京 会社員 30歳 男性 SM
宇城先生、この度の合宿でも貴重なご指導をくださり、誠にありがとうございました。宇城先生、事務局の皆さん、そして全国の塾生・ファミリーの皆さんと濃密な時間をご一緒させていただき、おおいに活力をいただきました。講義でも懇親会でも、感動あり、笑いあり、ときに厳しさありの本当に愛にあふれた時間で、幸せな気持ちに包まれています。
2日間の中で気づくことや感じることがあふれるほどありました。これらは身体の記憶として刻みこまれているはずなので、勝手に自分で理屈をつけて変えてしまわないように気をつけたいと思います。日常の様々な場面で、ふとしたときにこの合宿でご指導くださったことを思い出す機会が来ることを確信しています。列を押す、引く、触れずに倒す、輪になって動くなど、さまざまな取組において調和の力を示してくださったとき、純粋に心地がよく、心身がオープンになっていく感覚を何度も体験させていただきました。誰しもできる自分、無限の可能性を持っているのだと、これほど身体を通じて明確な形で示してくださるのは本当にあり得ない世界です。意識のスピードと身体の無意識のスピードは桁が違いすぎるため、意識でのごまかしや小手先の対応が利かないことも改めて感じました。できる身体は最初からできると知っています。「できるかな?」と考えた瞬間にはもうできません。だからこそ、常に備えておく必要があり、日常すべてが稽古という気持ちでいることが必要なのだと感じました。自分で勝手に「できない」と決めることも一つの横着であり、できるための自分へと変化する行動をしていないことに対する言い訳という側面があるようにも感じました。信じることのできる自分を日常からつくっていく、という心持ちで丁寧に過ごして参りたいと思います。 ご講義の中で先生が「循環無端」とおっしゃっていたことも印象に残りました。人と人の間でエネルギーが循環する中に、人間としての幸せがあるのだと思いました。ただ単にものを拾うのと、相手に対して「落としましたよ」の気持ちで拾うのでは全く身体のあり方が変わります。自分がエネルギーを受け取ることばかりを考えていると、滞留して淀んでしまいます。どんどん相手にエネルギーを与えて喜んでもらう、そのために勉強し行動する、それがまたエネルギーを生む、という大きな流れ・つながりの中に自分を投じていくことが大事なのだと感じました。果たして、身近な人を喜ばせる行動を、日々どれだけできているだろうかと反省しております。 ご指導の中で先生が気をかけてくださったり、呼吸法や間の変化を通して全体が「できる雰囲気」となったときの雰囲気の変わり目を、以前よりも感じとれる場面が増えたように感じ嬉しくありがたく思っております。雰囲気を作り、そのなかで一人ひとりが気づいて変わっていく、という感化・薫陶の教育のあり方こそ今の日本に一番求められている形ではないかと感じます。ありがたくも宇城先生に学ばせていただける機会に恵まれた自分は、その意味をよく考え、変化・成長に向かっているかを常に自身に問うていくことだと思います。
合宿終了後、帰りの道中も、今回の合宿の振り返りや気づきの共有をしながら、ファミリーの方と一緒に有意義な時間を過ごすことができました。新型コロナで思うようにいかないことも多い大変な状況の中、今回の貴重な機会を作っていただき、また素晴らしいご指導を下さったことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
●北海道 公務員 34歳 男性 HM
道塾は、日常では経験できない想像を超える世界を体験できる貴重な学びの場であり、毎回非常に楽しみとしております。それと同時に道塾は「出来ない自分」を思い知らされる苦しみの場でもあります。特に合宿は、時間がたっぷりあることから、その内容の濃さと反比例して自分の至らなさを突きつけられます。しかしこの苦しみを避ければ成長の機会は奪われる事は確実ですので、多少無理してもと思い参加した次第です。
結果的には、自分なりに実り多き合宿となりました。先生に気を通していただいた時の感覚、先生の重みのある言葉と、意味がないことは一つもないと言える合宿でありました。
数多い実践の中から感想を言うと、中心の一人を数人が囲んで周りの塾生が中心の一人をそれぞれ触っているのを、中心の一人が回転すると調和している場合には周りの人たちが一緒に回るというものがありましたが、自分は最初うまく出来ませんでした。この時はっきり自覚したのは、自分が周りの人たちを回そうと意識しているということでした。この「我」が消えて初めて周りを回すことができましたが、この自己中心的な意識が成長を妨げているとがはっきり分かりました。
また、皆で輪になってる状態で先生が気を通すと、すごい回転となる実践がありましたが、この時自分はとにかく回転についていこうと必死で、体と頭がフル回転となることを感じました。さらには帰りの飛行機で先生の「一人革命」を読むと、その一言一言が事実として非常に意味があることを改めて感じ、その奥の深さに感動しました。
宇城先生が体現する世界は想像を絶する深さであり、自分の壁は非常に分厚いことを思い知る合宿となりましたが、共に学ぶ全国の塾生の皆様からも大きな刺激をいただき、日常でエネルギーを発揮しようという元気が湧いてきました。今回得た経験を生かし、感覚を忘れないようにし、仕事と家庭生活に臨みたいと思います。ありがとうございました。
●奈良 主婦 42歳 女性 KM
宇城先生、この度の合宿誠に有難うございました。
帰宅後、子どもを寝かしつけてる時、横で自分も腕を枕にしてうたた寝してしまいました。
ふと何か小刻みに揺れてる感じ、そして身体の中でぐにゅぐにゅした動きが感じられ目が覚めました。
目だけをそっと開きその感覚を感じ続けていました。
腕の内部、顔面の皮膚内側でぐにゅぐにゅした動きがとまりません。
肘のあたりは螺旋階段のような渦のような感覚で回転している。
内部がぐにゅぐにゅ動く感じは、胎児がお腹で動いている時に感じたことを思い出しました。
渦のように回転している感じは、宇城先生が渦のお話をいつもされていること、サザエの周りを指でなぞるお話、
アマテラスに出てくる絵を思い出しました。
小刻みの揺れはちょうど地震だったのか。皆さん大丈夫だっただろうか。
日本各地で様々なことが起こる度に、皆さんのことを想い出す。
宇城先生のもと見えない絆でこうして塾生が繋がり、日本中を見えない気持ちで包んでいるのかなとも思う。
合宿はよりこのようなことを強く感じさせて頂く本当に有難い場であります。
今回前に出て実践させて頂いたことで、無の感覚と日本文化の所作の大切さを感じさせて頂きました。
あれだけの人数を押しているのに、また触れてもないのに全員が倒れていく。
力は要らない、力じゃない、力でないほうが凄まじいパワーがある。そして「無」という感覚。
力み、力、頭で考える、なんて必要ないんだ。必要ないどころか、力では衝突、対立してしまう。
力みが取れたら、頭で考えるを外したら全体が自然に調和する、そしてパワーがある。
力でしないとはこういうことなのか。
これが宇城先生の仰る「ゼロ化」の感覚なのか。
永遠に自問自答が続く。
そして日本文化の素晴らしさ。
全体に入る時の足の運び方や全体を捉える感覚であったり、その他の実践でも、茶道での所作と一致するところがたくさん出てくる。
昔は普段からあらゆる場面で、このような所作のある中過ごしていたということは、皆自然体で暮らしていたのかと、エネルギーに満ち溢れた在り方で日々を過ごしていたのだと、宇城先生がお話くださった「稽古照今」改めて心しています。
できたという体験、こういう経験をさせて頂くと、
師についていく覚悟 逃げない目ができる 肚が据わる 怯えがなくなる 自分を信じることができる 自問自答ができる
体験させて頂いたこの瞬間だけできるのでは意味がない。
ここから毎日の修行に繋げていく 実践し行動 変化していく。
真剣 笑い 学び
このような楽しい有難いお時間を与えて頂き有難うございます。
倒した相手がまた他の人も倒せる。
一人から二人、二人から四人、地面にどんどん広がっていく人たちを見て
自分もこの一員であり次に繋がる、次世代に繋がるパワーを与えていく人間になっていきたい。
やっぱり合宿は楽しい有難い学びの場であります。
このようなお時間をつくって頂きまして有難うございます。
今後ともどうか宜しくお願い致します。
●福島 会社員 59歳 男性 MO
宇城先生、春季合同合宿でのご指導まことにありがとうございました。
今回も春季合同合宿に参加してよかったと思いました。毎年3月春季合宿は、年度末繁忙期と重なり仕事の調整に難儀しますが、結果的に参加して本当に良かったといつも思います。宇城先生の密度の高い講義と実践検証、そして塾生間の密度の高い交流、それは講義においても夜の懇親会においてもです。懇親会においては塾生どうし、冗談を交えながら深い話ができてとても楽しい時間を過ごせます。
今回の合宿にて実践検証した、人のあいだの間、絆と調和。調和で連なった人の列を動かす実践検証で、列の前に立った押す人がちょうどいい間に後退すると、列の空気が変わり動かされてしまう時の感覚、感じ、あれが調和の空気空間なのかと思いました。その変化した場の空気を身体で感じ身体に残す事に集中しました。宇城先生が頭で考えた瞬間出来なくなってしまうと言われた事、その通りでした。
頭の顕在意識、身体の潜在意識、潜在意識に細胞に働きかける宇城先生の気。自分達が宇城先生に気を使っていただき、自分達は宇城先生に気を使えなくてすみません。
実践検証の中で黒帯を2人対4人で引き合う検証の、2人側の1人を体験させていただきました。宇城先生から気を通されてない状態では、誰もが思う通り4人に簡単に引っ張られてしまいます。宇城先生に気を通されると、4人と対等に引き合い、そして4人側を引っ張り込んでしまいました。その時は何も考えていないと言うか、負ける気がしない心持ちでした。火事場の馬鹿力みたいな筋力ではない力が本当にある事を実感し、できない自分とできる自分が存在する事も実感して、できる身体はある。あとはできる身体に変化する事。今日の合宿でも、できた事を少しずつ繋いでいき変化する事が大事と、宇城先生は仰られました。
あとは合宿に参加しようと言う学ぶ姿勢と心の在り方が大事と思います。心の変化、これが自分の課題であります。でき得る限り合宿などの学びの場に参加して身体で感じ、宇城先生からの学びを深めたいと思った今回の合宿でした。ありがとうございました。
この他の感想も、今後こちらにアップしていきます。 [宇城道塾 2021年受講感想文]
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