京都実践講演会が行なわれました
去る2022年2月11日(金・祝)、宇城憲治塾長による京都実践講演会がハートピア京都にて開催されました。年二回開催が恒例の京都実践講演会は、昨年8月、コロナ感染拡大のため会場が使用できず開催を断念せざるを得ませんでしたが、今回は、コロナ禍にあっても、関西地方を中心に全国から100名以上が参加、例年にも勝る熱気のなか、宇城塾長による、「人間に眠る潜在力に気づかせる、気づくの指導」が繰り広げられました。
第一部冒頭では、20年前の、ある民放の宇城塾長の特集番組が放映されました。その番組では、世界チャンピオンのボクサーのパンチを宇城塾長がまったく動かない状況でかわしたり、アメフトのタックルを簡単に制したり、ボディービルダーとの腕相撲では一瞬にして勝負をつけたりなど、塾長による様々な常識を超えた実践が紹介されましたが、番組はその謎を脳の仕組みがなせる術という角度から解説を試みるというものでした。
放映後に塾長は、そうした知識による解説がいかに理屈で、真実を反映するものではないということ、さらに、それを鵜呑みにしたり、流されたりする私たち大人の課題を指摘されました。
たとえばビールの味をどう説明するかを例に、まず大事なのは体験、すなわち実際に飲むことであり、理屈ではない。体験すれば、子供であれば、にがいと感じ、結果として飲まなくなる。それが身体の中に入って真実となるからだと。ところがこれを「ビールは苦いですよ」などと言葉で説明すると、自分で体験していないので実際に飲む可能性を生んでしまう。
いかに理屈の説明が危険であるか。そういう危険が今、私たち大人によって、そして今の教育の在り方によって、むしろ助長される傾向にあり、本来であれば身体で体験しながら自然体で学んでいく子供の可能性に蓋をしている現実があること、そのことに気づいていく大切さが指摘されました。
「これはアメリカの神経科学者デイヴィッド・イーグルマンが言っていることですが、脳はたいてい自動操縦で動いていて、その下で稼働する身体という巨大工場に意識はほとんど近づけない。つまり、身体を動かすのに脳の命令は1パーセントも寄与しておらず、脳の命令では本来の人間の力を引き出せないのです。そのことを今日は皆さんに理屈ではなく実際に体験してもらいたいと思います」
実践講義は、本来自動操縦であるはずの身体が「意識」や「知識」によって邪魔をされているという現実、すなわち現在の知識優先主義の弊害について、さらに本来の人間の潜在力を引き出すものが何であるか、実際に様々な検証をやってみせ、やらせてみせるという実践形式で、参加者に体験してもらいました。
【実践】 コイン取り
番組でやっていたコイン取りを再現。実際、塾長に気をかけられると、いくら頭の命令で閉じようとしても閉じられなくなる。そこに脳は関係なく、今の常識にはない世界があることを体験。
【実践(動画)】横一列に組んだ列を気で制す
横一列に並んだ人がどちらかの方向へ倒れる。通常だと簡単に元に戻ることができるが、そこで塾長に気をかけられると、とたんに戻れなくなる。号令を一斉にかけても戻れない。(気という世界に対して)脳の命令がいかにきかなくなるかを実証。
【実践(動画)】両手を掴んだそれぞれ二人を倒す
正座した人間が両手をそれぞれ二人にがっちり掴まれる。倒そうとしてももがくだけだが、塾長に気を通されると、とたんに両側の二人を倒すことができる。
倒された二人を別の二人が掴む。それをも連鎖で次々に倒していくことができる。
【実践(動画)】スクラム崩し 子供はできて大人はできない
がっちり組んだ大人のスクラムを、大人はまったく崩すことができないが、
子供は簡単に崩すことができる。
実践の度に大きな拍手が沸き起こる。
「本来であれば、これができる大人がやってみせて指導しなければならない。しかし実際は子供ができて大人ができない。この検証は子供が成長して大人になることで、できなくなる、つまり、そういうシステムがあることを一方で教えているのです」
【実践(動画)】エアー腕相撲 塾長の実証
まったく相手に触れずに7名を倒す塾長。
筋肉は全く必要ないことを実証。
本来であれば、こういう実証を子どもに見せなければならないと塾長。しかしこうした力を失ってしまった大人が、できないがために、筋トレを自らし、また子供にもさせてしまう。それが子供の能力を失わせる大きな原因となっていることを私たちは気づかなくてはならない。
【実践(動画)】がっちり組んだ列を木剣で斬り倒す 塾長の実証
正座の先頭者の腰をがっちりつかんだ列を木刀で斬り倒す。
素直な子供は教えるとすぐできる。
大人はできないが、子供が触れるとその調和力が伝播し、瞬時にできるようになる。
【実践(動画)】人間鉄棒
気を通されると全体がひとつになって強くなる。移動が簡単にできる。
【実践(動画)】四つん這いになって複数に押さえられた状態で進んでいく
まったく前に行ける気がしないが、気を通されると、前に進むことができる。
さらに、次の人ができなくても、前にできた人が立つとその雰囲気を感じて、できるようになる。そこに女性男性関係なく、動かすエネルギーが筋力でないことが実証されている。
力でないことを実証。できた人が、その変化でひっぱっていく。
3時間にわたる実践講義で示されたことは、ひとつには、子供に秘められている本来の能力・才能を、理屈でなく実践で引き出すこと、それがまさに、本来のエデュケーション、教育であるということ。
さらに、生まれながらの力をなくしてしまったかの大人であっても、実際に宇城塾長の気によって、瞬時に「できる」を体験できており、その事実は、その力をなくしてわけではなく、発揮できなくしている要因がそこにあるということです。
そのことを素直に認め、私たち一人ひとりがそれを取り戻す方向に向かうことができれば、その勇気や変化がまさに「一人革命」という、自分の希望となると同時に周りを変えていく原動力となり、ひいては子供を守ることにつながっていくということです。
以下は、参加者の感想の一部です。
(当日午前中は教師塾が開催されており、教師塾の先生方の感想は【教師塾 受講感想】に掲載しています)
〈 京都実践講演会 参加者の感想 〉
●人間の素晴らしさというか、気を含めた全体性をいきることがどんなにすばらしいことかを目に見える形、様々にみせていただいて、本当にびっくりと感動でした。ありがとうございました。気を整えてこの世界に貢献できるように精進していきたいと思います。
(自営 50代 女性)
●3時間半があっという間に過ぎていました。宇城先生のおっしゃる一言一言が、「まったくそのとおり!」という感動で、そしてお言葉一言一言が力強く、輝いており、時に厳しい父性愛を感じました。
実践中、体の動きを通して、自分自身の心の癖をとても感じることができました。そのことが何より学びとなり、これを深めていくことで自分自身を向上させていける確信となりました。宇城先生に触れられただけで、「やれる」という確信に満ちました。先生の氣は速くて確実でした。
(女性)
●正しく生きるためのよい生き方の本当の力としてプラスにしていく大きなヒントが得られ嬉しかったです。
(広島 整体 60代 男性)
●今、身体がホカホカして手足にエネルギーがめぐっているのがわかります。過去のこと病のことにとらわれることなく、自分を信じて、真剣に歩んでいこうと思えたこと。これからの目標をみすえてあきらめず、でも力まず、とても励まされました。ありがとうございます。(静岡 農業研修 50代 女性)
●気の力を実感することができ驚きでした。純粋な子供がもっている姿が大人になると余計な知識によりなくなるという悲しさ。素直な心をとりもどしたいと思います。
(京都 カイロプラクター 40代 男性)
●実際に実技をさせていただき、たくさんの方々を携えて前へ進むことができて感動でした。時空を超えて未来は自分で決められることみせてもらった未来をありたい姿に見定めて進んでいきたいと強く思いました。
(学童支援員 50代 女性)
●気を体験させていただき、宇宙の流れを実感しました。今まで学校で学んだことやスポーツのことなどでは、人を弱くさせてしまっているとあらためて実感しました。人と人が手をとりあって力を合わせていくと世界が動くということもわかり本来の力を呼び起こしていただけました。ありがとございました。
(介護士 男性)
●木刀でなん人もが肩を組んでいるのに子供がひといきでみんなを倒せてしまうなんてとてもびっくりしました。大人が木刀でみんなをたおそうとして、ふつうはできないのに宇城先生に気を通してもらうとたおせたなんてとても奇跡でした。気だけで、木刀で人を倒したり、肩を組み合っている人たちを手で力もいれずに倒されたり、円になっているたくさんのひとたちを走らせたり、誰も何もしていないのに、宇城先生が気を通すだけで、前にいったりしてとてもすごかったです。
この気をこれから生きていく上で根にもって、がんばっていきたいと思います。とても楽しかったです。また来たいです。
(愛知 10歳 男子)
●気の力はすごいなと思いました。大人にできないのに、こどもがきる理由も知れてよかったです。気の力は人にも影響を与えるのでどこまでも伝わるんだなと思いました。今日は楽しかったです。
(愛知 12歳 男子)
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