2024年 ハンガリーセミナーレポート
2024年10月19-20日の2日間、ハンガリーの首都ブダペストにて、5年ぶりのハンガリーセミナーが開催された。ハンガリー、ポーランド、イタリア、ドイツ、スロバキア等のヨーロッパ各国、そしてアメリカ、日本から総勢50名を超える参加者が集まった。
セミナーは大人のスクラムを崩す検証から始まった。4ヶ月前のポーランドセミナーで、宇城館長の世界に感銘を受けたポーランド人の小学生二人が再び今回のセミナーに参加し、何のためらいもなく、大人のスクラムを崩した。館長の指導で一度身につけた事は忘れない子供の身体脳を実証し、力に頼りスクラムを全く崩すことができない大人との違いが明らかになった。
スクラムの検証後、国ごとのグループに分かれサンチンを中心に稽古が始まった。初めて宇城空手に触れるハンガリーの参加者は、ハンガリー支部の塾生の指導を受けながらサンチンの型を稽古した。
宇城館長は各国グループを周りながら、型によるニュートラル化、分解によるゼロ化について指導し、「外面的な動きは後処理に過ぎず、そこに捉われてはいけない」と述べた。
そして「力に頼らないエネルギーの空手」を子供たちに体験させながら、大人の参加者にも目に見える形で指導した。積極的に前に出て館長の指導を受けたハンガリーのフルコン出身の12歳の少年は、大人を相手に先を取り、連続突きを止めることができた。
数回の指導の後には、一人で相手に入れるようになり、宇城空手の真髄である「守る空手」を身体で学んだ。
2日目の稽古はエネルギーがある館長の書籍(【Ushiro Karate Practical Philosophy of Bujutsu】)を寝ている人の体の上に乗せると、身体が重くなり、持ち上がらなくなる検証から始まった。そして同じ状態を培う方法としてナイファンチの稽古を各国のグループに分かれて行なった。
宇城館長は、世界の置かれている現状と次世代への責任について「対立から調和への移行」が重要であることを繰り返し述べた。すなわちそれは「古典力学の対立・衝突する空手」から「量子力学の調和の空手」へのシフトであり、それを仮説レベルではなく、最先端量子力学の「量子のもつれ」を実践の組手で示した。
そして未知の世界に触れた際、それを「素直な心で受け止められるかどうかが、変われる人と変われない人の境目である」こと、「変われない人は怖いから目を背けたくなり、結果的にさらに孤立する危険性があること」を述べた。
セミナーの最後を締め括ったのは、ポーランドの女の子たちが2日間で学んだ「量子力学の宇城空手」をサンチンで実証したことであった。館長の指導の下、二人が大人のスクラムの前でサンチンを行うと、エネルギーが伝播し大人の列を崩した。
参加した子供達が、館長の指導をあるがままに素直に受け入れ、身に着けたことは、宇城空手が日本のみならず世界の未来の子供たちに希望を与えることを証明した。
次の世代に向けて、「古典力学の空手から量子力学の空手」への本格的なシフトが始まっていることが示され、ハンガリー空手セミナーは終了した。
今回の宇城空手ハンガリーセミナーの前日には、企業のエグゼクティブ向けに「道塾セミナー」が行われた。参加者の一人は「 力による攻撃で押し通された意思決定の行き詰まりと、一致から生まれる調和の魅力的な流れを体験したことは驚きだった。 宇城先生は、人々の間に流れるエネルギーを可視化し、優れたリーダーシップの習得への道を示された。」と感想を述べた。
3日間を通して宇城館長は常に新しい世界を参加者に見せ、その中で一人一人が気づきを得て、変化のきっかけを持ち帰れるように細かく気を配った。宇城空手の持つ奥深さを各参加者が実感するセミナーとなった。
空手セミナーの翌日、主催者のハンガリー準支部長、フェレンツ・フリス氏のご家族との懇親会がブダ地区「漁夫の砦」のレストランで行われた。ドナウ川沿いの国会議事堂を望む素晴らしい景色に感嘆し、ハンガリーセミナーの全日程が無事終了した。
感想文
<道塾セミナー>
●L.K 女性 セミナーの主催者
ビジネスコーチという私の会社には様々なテーマで様々な先生方をおよびしているのですが、今回、宇城先生というプロであり、また人生においても本物の先生をお呼びできたことをとても嬉しく思っております。すべての参加者は特別な経験をしたと思います。私にとっての主なメッセージは、企業の長期的かつ成功した運営には、態度の変化が不可欠であるということです。先生は、前向きなリーダーシップアプローチと、共感、コミュニケーション、自己認識の継続的な発展の重要性を私に再認識させてくれました。このような機会をいただきありがとうございました。
●K.S 女性 人事部リーダー
私は人事リーダーとして仕事をしています。日ごろから全体的に見るということを大事にしていますが、今回の先生の教えは、すごく刺激になると同時に、新たな考えをくださいました。また私のこれまでの考え方について確信できた部分もありました。今日学んだことをたくさんの方に知っていただきたいと思っています。会社のリーダーたちが、先生のような考え方を持つことができたら、身体も精神もより健康的になると思いました。お互いの声に耳を傾け、パートナーシップを築くことが本当の方法であることを確認しました。先生の思いや、繋がることで生まれる内面の力を全て体験できたのは、とてもいい経験でした。ありがとうございました。
●N.A 女性 マネジャー
私にとって、この1時間半は、オープンであること、受け入れること、そして異なる文化間の違いの重要性を示す鏡の役割を果たしました。私はここで紹介された身体を通じた実証について個人的な経験がないので、それらについて意味のある方法で話すことはできませんが、おそらく私は過度に合理的な思考者です。私が感銘を受けたのは、リーダーシップ、継承、適応の重要性についての普遍的な考え方でした。
●S.A 男性 ビジネスオーナー。元国営テレビレポーター
宇城先生の研修は、私がこれまで受けたビジネス研修の中で最もフォーマルなものだった。 西洋人の標準的なビジネス・コミュニケーションはパワーポイントによるプレゼンテーションである。 ここでは、空手はエキサイティングなアイデアの図解だった。 力による攻撃で押し通された意思決定の行き詰まりと、一致から生まれる調和の魅力的な流れを体験したことは驚きだった。 宇城先生は、人々の間に流れるエネルギーを可視化し、優れたリーダーシップの習得への道を示された。
<ハンガリーセミナー>
●K.T 12歳 男性 ハンガリー
とてもおもしろかったです。たくさん新しいことを学ぶことができました。エネルギーで動かすのは最初は難しかったです。今フルコン空手を学んでいますが、動きが違うと思いました。
フルコン空手は、7年前に始めました。今は12歳で、7年生、(日本で言えば)中学1年です。先生のセミナーは初めてです。今日は自分もやりたい!という気持ちになって前に出ました。先生はとてもやさしかった。先生は、いつも僕のところに来てくれて、指導してくださいました。すごくわかりやすかったです。先生は辛抱強く教えてくださいました。
「守る」ということを感じることができました。将来の夢は、フルコンの世界チャンピオンになること。世界をまわって、皆さんと一緒に稽古したいです。
●A.B 11歳 女性 ポーランド
このセミナーからたくさん学びました。ポーランドの道場でも同じようなことをやりますが、そうした日々の稽古とは全く違うものを学ぶことができました。
今回、前回に続きもう一冊先生の本を買いました。それは人間の潜在力の本についてです。読むのを楽しみにしています。先生は今回、スポーツ空手をやっている子供たちの多くに集中して指導してくれましたが、そのことで彼らもスポーツ空手ではなく宇城空手を学ぶようになると思います。腕を怪我していたお父さんは、(宇城館長が気の治療を行ったあと)だいぶよくなりました。
●A.Bのお母さん
親としてこのセミナーの素晴らしさに感動しています。親の目からみても、娘が宇城先生に出会えたことは、今後の彼女の成長に大きな影響を与えることがわかるからです。今後のセミナーへの参加を応援していきます。
●A.R 12歳 女性 ポーランド
私は自分に、あのような隠された力があることを知ってとても驚きました。大人のスクラムを片手で倒せたことに本当にびっくりしました。
●A.Rのお父さん
今回で娘が先生のセミナーに参加したのは2回目ですが、親としてはとても嬉しく思っています。彼女は今後もずっと先生のセミナーに参加すると思います。親としてはそれを今後も彼女が宇城空手を学ぶことを応援していきます。
●I.B 38歳 男性 会社員 ハンガリー
二回目の参加です。ベルリンセミナーが一回目です。セミナーは雰囲気もよくとてもよかったです。私は以前はフルコン空手をやっていましたが、今は宇城空手をやるようになって、5,6年です。とても大きいと思います。型と木剣の型を毎日稽古しています。基本も毎日やっています。
宇城空手やるようになって、筋肉をあまり使わなくなったというか柔らかくなったように思います。仕事はインターネット関連です。宇城空手をやるようになって、以前よりリラックスしてストレスがたまらないようになったと思います。
●C.J 60歳 男性 弁護士 ハンガリー
以前一度ハンガリーセミナーに参加したことがあります。宇城先生のセミナーはいつもいろいろ新しいことを勉強させていただいています。最初はフルコン空手を始めたのですが、その後流儀の名前は変わりましたが、空手をやり続けて44年になります。今は家族のこともあり、また弁護士の仕事もあるので、それほど指導をしているわけではないのですが、黒帯の組織の委員会のメンバーでもあります。
宇城空手とフルコン空手の違いは、フルコン空手は力の空手であり、スポーツ空手だと思います。40年以上やってきて限界に到ったと感じています。年齢的にも力ではこれ以上できないと感じたところで、ハンガリー準支部長のフェレンツさんを通じて先生にお会いすることができました。言葉でどう表現したらいいか分かりませんが、(先生の空手は)空気が違うというか。先生が稽古の時に動きをみせてくださいましたが、エネルギーがざわざわするというか、それがとても面白い経験でした。ありがとうございました。
●F.N 23歳 男性 自営業 ハンガリー
今回で三回目の参加です。最初は2018年のベルリンセミナーであとはハンガリーでのセミナーです。もう目を開かれるような経験をしました。1回目に先生にお会いした時は、どういったらいいか言葉が見つかりませんが、新しい学びに恐れを感じたというか。でも先生がおっしゃっていることの理解が深まるにつれて、特に私たちのような若者にとって自分の身心を鍛えるのに大変すぐれているものだということが理解できました。
先生に学ぶことで自分自身を良く知ることができると思いました。自分自身を知ることでよりよく成長できると思います。人生のすべてを学べるというか。パートナーシップにおいてとか、家族や仕事などにおいて、宇城セミナーを通して自分自身を知ることですべてを変えていけると思いました。
今日の子どもたちの実践を見て、子供たちは大人よりずっと自分を開いているから調和することができるのだと思いました。自分が空手の先生だとしたら、自分の弟子たちに、あなたの子供たちにやらせなさいとすすめたいです。若ければ若いほど吸収できるのですから。
今日の子どもたちを見ていて彼らがやってみせていることは、床に寝ている大人を起き上がれないようにおさえつけたり、本当に驚きで、人生が変わるほどの体験をさせていただきました。明日もこれからも学び続けていきたいです。ありがとうございました。
●T.T 45歳 男性 自営業 ポーランド
宇城空手を2017年から学んでいます。毎回、先生に会うことは素晴らしい学びの機会です。確信していることは、宇城空手の段階にはたくさんの成長の段階があって、それは限りなく続く道であるということです。
いつも前回に学んだり見たこと以上のもの、新しいものをセミナーで気づかされています。毎回新しい視点をいただいています。最初は、宇城空手を「動き」で学ぼうとしていましたが、そうではなく先生をよく見て、それを真似ることが大事であることがわかりました。
毎日稽古をしています。時折その自分の稽古に深さを発見することがあり、それがまた稽古への刺激になっています。
●M.M 26歳 男性 会社員 イタリア
いつも来るたびに新しいことを学べているし、型や動作だけでなくて、その背後にある先生の深い教えを学べています。先生の空手はこれまでのスポーツと違って、生と死のある空手であるので、これまでのような態度ではなく、謙虚さをもって学ばなくてはならないことを教えていただきました。
●フェレンツ・フリス ハンガリー準支部長 (セミナー主催者)
このセミナーに向けて、息子のゲリ(ゲルゲイ)とチームと共に、主催者と受講者の両方の立場から多くの準備をしてきました。裏方として働いてくれた皆さんのおかげで、ほとんどのことが順調に進んだことに感謝しています。残念ながら、セミナーの2週間前に膝を少し痛めてしまい、稽古に支障が出ました。しかし、そのおかげで、基本的なことに異なるアプローチが必要だと気づきました。
2日間は非常に有意義な時間でした。先生は、理論と実践の統一を徐々に深いレベルで明らかにする構造の中で、それを提示されました。金曜日の道塾の理論的・実践的資料は特に興味深く、週末の分解稽古でもその関連性を感じました。
量子物理学や細胞運動の例は、私にとって新たな理解をもたらし、多くの新しい発見の扉を開いてくれました。ゲリがハンガリーの初心者チームを指導する機会を持てたことは、私にとって大きな名誉でした。それが彼に非常にポジティブな影響を与えたことがわかり、先生に感謝しています。
宇城先生が木刀の技を示し、様々な刀の写真を共有してくれたのはとても興味深いものでした。サンチンとナイファンチの型稽古中にいくつかの重要な詳細をご指導いただき、分解稽古の実践部分で新しい突破口を開くことができました。宇城先生が子供と大人を対比させながら行った多くの検証は、「見えない」世界の働きを初めて見る人にとっても優れた説明でした。
セミナーの後、何人かの新しいハンガリーの参加者が定期的に宇城空手を稽古したいと表明しました。彼らと連絡を取りフォローします。他のフィードバックでは、参加者から分解稽古とその修正にもっと時間をかけたかったというコメントがいくつかありました。
改めて宇城先生の深い指導と、その包括的な方法に感謝します。来月、日本を訪れ、そこで稽古して学ぶことを本当に楽しみにしています!
●ゲルゲイ・フリス 22歳 ハンガリー支部
まず初めに、ハンガリーでこのセミナーを開催する機会を与えてくださったことに感謝いたします。私はその準備に本当に楽しさを感じました。
2日目の最後に行われたペットボトルの検証は、気エネルギーの非常に興味深い実演でした。物理的な力でこの力に抵抗しようとすると、かえって安定を維持するのが難しくなり、先生の気にコントロールされやすくなるというのはびっくりする経験でした。
宇城先生の教え方は、本当に腑に落ちます。先生は原理、事実、そして視点を教えてくれます。セミナー前日に行われた道塾の講義で、先生はリーダーや起業家に効果的なリーダーシップについての洞察を共有してくれました。私は翌日にセミナーで指導する際、そこで学んだことを実践する機会がありました。その違いは顕著でした。最初はグループはバラバラでしたが、前日の教えを先生の指導に基づいて適用すると、劇的な変化が起こりました。初心者でも突然、長年稽古をしてきたかのように自信を持って型を行うのを見て、驚きました。
この経験から、正しいマインドセットと気を持つ二人のリーダーの有効性の違いがいかに大きいかを、私は実感しました。宇城先生が常に話している段階的な発展を感じています。そして、次のレベルがどのような発見をもたらすのか、ますます好奇心がわいてきます。
宇城先生と日本チームの皆さんのご協力と、学んだすべてに心から感謝いたします。
ありがとうございました。
●ジョシュ・ドラックマン シアトル支部長
2024年10月のハンガリーセミナーは、私にとって非常に貴重な体験となり、多くの重要な教訓と洞察を得ることができました。
特に印象的だったのは、フェレンツの道場で、宇城先生の投げを体感できたことです。先生の「投げる」手の動きには、全く力が入っていませんでした。先生は、投げるときには相手に対して何かをするのではなく、全ては自分自身にかかっていることを説明し、実演してくれました。サンチンから生み出される深いゼロと力の無さを感じた瞬間、私は深く感銘を受けました。「力を使わない」「腕の力で投げない」という言葉を何度も聞いてきましたが、その瞬間、先生の一触の軽さと無を身体で感じることができました。百聞は一見にしかず、百見は一触にしかずと先生は仰いますが、これがまさに私にとっての一触でした。正直に言って、先生の一触を感じて地面に倒れた瞬間、ハンガリーに来た価値があったと実感しました。
今回のセミナーは、これまでのヨーロッパのセミナーよりも高いレベルで行われたと感じました。サンチンとナイファンチへのフォーカスは、過去よりも深まっていました。自分の型がいかに小さく、姿勢が歪んでいるかに気づかされ、謙虚な気持ちになりました。おそらく最も重要なことは、自分の動き、思考、アプローチの習慣が自分の進歩の妨げになっていることに、より明確に気づいたことです。これらの習慣を意識して取り除くのが今後の稽古の主要なテーマとなりそうです。
また、宇城先生から私の追い突きに関する課題点についてコメントいただけたことを嬉しく思います。そしてすぐに次のレベル(適切な言葉が見つからないのですがより深く入り、スピードと方向の自由度をさらに高める)を実演してくださいました。先生の直接のご指導に感謝し、それをもとにさらに進歩できるように努力します。
宇城先生が、子供たちが大人たちを簡単に動かすことができる様子を実演している場面には、感銘を受け、感動しました。特に当初はスポーツの習慣で出来ていなかった数名の男の子たちが、先生の指導の下で自然な能力を見つけるようになったのを見て、とても嬉しかったです。宇城先生が短期間でこれらの子供たちの生活の方向性とビジョンを変えたのを見て、とても刺激を受けました。彼らが成長するにつれて、空手を続け、その潜在能力をさらに伸ばしていくことを願っています。
世界中からメンバーが集い、宇城先生の深い能力と教えによって団結し、刺激を受けたことは素晴らしいことでした。私たちが皆、自分自身を変え、より良い世界を作り出すために努力し続けることができれば、と感じました。宇城先生が述べたように、紛争や戦争は、過剰な炭素よりも大きな環境問題です。宇城先生が量子のもつれの検証で示したように、私たちは皆、普通の常識では理解できない方法で繋がっています。この大きなメッセージの中で、私は空手の修行を続けることに新たなインスピレーションを受けました。
●ジーナ・ドラックマン シアトル支部
2024年秋のハンガリーセミナーでは、宇城先生は以前のヨーロッパセミナーよりもはるかに深いレベルで教えているように見えました。先生は、私たちが通常、意識の約5%しか使っていないと説明し始めました。ニュートン物理学ではなく量子力学に基づく宇城空手を学ぶためには、残りの95%、つまり潜在意識にアクセスしなければならないのです。私は物理学についてあまり詳しくありませんが、離れた場所にある2つの物体間につながりができると、一方に加えられた変化が自動的に他方に同様の変化を生じさせることを理解しています。これは、私たちが分解を行うときに宇城空手で示されます。その考えは、相手に何かをするのではなく、自分自身に変化を加えて、相手との一体化を実現することです。宇城先生は、何度もさまざまな方法でこれを私たちに示してくれました。宇城先生は、変化するためには自分の邪魔になるものを取り除く必要があり、宇城空手を学ぶにはブロックを取り除き、歪みを矯正する必要があると述べています。私は、宇城先生の能力は、先生が徹底的に自分自身をゼロにし、思考と行動の間に何もない状態にしたことに起因すると考えています。
私は、自分の歪みを矯正し、ブロックを取り除くことで、気が妨げられずに流れるようになるというイメージがより明確になったと思います。矯正が深くなればなるほど、気の流れは強くなります。これは生涯にわたるプロセスであり、私にとっては姿勢を正し、心を広げることを含みます。
宇城先生がもう一つ指摘したことは、気候変動は空気中の二酸化炭素の過剰ではなく、戦争が原因であるということです。これは、私たちが自分自身と自分の人生の中の葛藤を消す方法を学ぶことで、世界の中の葛藤を消すのに役立つことを意味します。私は、私たちが気づいていようがいまいが、すべての物事と人はつながっていると信じています。
宇城先生に心から感謝いたします。先生の継続的な教えと愛に支えられ、私は成長を続けています。
●マイケル・ケーテ ドイツ支部長
はるばるヨーロッパにお越しいただき、指導してくださった先生に心より感謝申し上げます。また、先生の指導を支えてくださった他の日本の皆様にも、深くお礼を申し上げます。そして、セミナーが円滑に運営されるよう尽力してくださったフェレンツさんと、そのお手伝いをされたすべての方々にも感謝いたします。
セミナーでは、先生が子どもたちがいかに無邪気さや軽やかさを持って成し遂げることができるか、そして大人にはそれがなかなかできないことを見事に示してくださいました。さらに先生は、私たちにエネルギーの世界への扉を開いてくださり、その先に進むのは私たち自身の役目です。「目が先、姿勢、技」といったディテールが相手をニュートラル化をする大切さを、感覚として鮮明に感じました。この重要性を学び、習得したいと強く思います。そして、この学びを次世代である子どもたちにも必ず伝えていく決意です。今回も改めて、自分が歩みたいと心から望む道であると、確信がさらに深まりました。先生、誠にありがとうございました。
●エマヌエル・アルゼンチーノ イタリア準支部長
毎回セミナーに来るたびに学びを深めることができています。私たちが少しでも進歩できているとしたら、先生に深さと新しいことを教えていただき、癖を(少しでも)とることができているからだと思います。セミナーの一番すばらしいことは先生の哲学を学ぶことができることです。宇城空手はすべてのことに応用できるからです。宇城先生の学びは将来を間違えないための大事な学びだと思います。この学びを広めていきたいです。いつも自分たちをよりよくしていくための必要なご指導に感謝しています。ありがとうございました。
●マルチン・ジリンツキ ポーランド準支部長
先生に毎回会うたびに新しい技術を学ぶことができています。とくに今回土曜日の稽古で学んだニュートラリゼーションは特別でした。先生は「受け」について集中的に教えてくださいましたが、「受け」は目的ではなく、動く前の結果であるという。すごくレベル高い教えですが、それが私にとりすごく刺激的でした。稽古ではそこのところをさらに努力して修行していきたいと思います。
もうひとつ学んだことは、身体の使い方です。硬くならずかつ筋力を使わないようにするということ。硬くなるのは間違いで、自分を信じて身体を使うことが大事であるということ。これからのご指導もとても楽しみにしています。
●アンジェイ・ヴォルスキ ポーランド支部
今回参加させていただいたセミナーは初段をいただいたことで、特別なセミナーになりました。今回段をいただいたことにとても感激しています。それは審査での昇段ではなく、先生が見守ってくださっていた上での昇段であったからです。毎回参加するたびに、新しいものを学んでいます。その学んだことを道場に持ち帰り、皆に伝えたいと思います。
●エルジュビエタ・ヴォラク ポーランド支部
今回のセミナーはアンジェさんがいったように、私にとっても特別なセミナーでした。初段をくださった先生に心から感謝申し上げます。 毎回のセミナーはとてもユニークであたらしいものを学ぶことができます。毎回、学んだことを道場に持ちかえりたいと思っております。
Comments