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2024年 東京実践塾 秋季合宿レポート

2024年11月16-17日の週末にかけて宇城憲治館長、榎本麻子師範、宇城拓治師範の指導により、【第42回東京実践塾秋季合宿】が千葉県で開催された。海外からシアトル支部、ニューヨーク支部、ベルリン支部、そして初のハンガリー準支部からの参加もあり、総勢120名以上となった。

 

初日の朝から全員が集い、宇城館長から宇城空手の特徴であるエネルギー、それを培うための型、分解、そして各自の心のあり方についての実践を伴う指導の後、稽古は各グループに分かれて、それぞれの課題レベルに合わせて型、分解、そして三本移動と行われた。



各グループに分かれて稽古を行う


二日間を通じて、宇城館長からは「なぜ宇城空手を学ぶのか?」という問いを各自が自分事として捉えられるよう、桁違いの世界を実践して見せる様々なエネルギーの検証から、各自の学ぶ姿勢における厳しさの欠如の指摘まで、様々な工夫を凝らしながら指導された。榎本師範からは「使えなければ無意味」というテーマ、拓治師範からは馴れ合いの稽古にならないというメッセージがあった。

 


館長の話を真剣に聞く塾生

今回の合宿は土曜の朝から開始した事もあり、初日の稽古、懇親会、2日目の稽古と塾生は徹底的に日常から離れた合宿という場を活かし、他の志を同じくする仲間と共に宇城館長のメッセージを体感する特別な合宿となった。

 

集合写真

 

 

感想文

 

■T.T 自営業 福島


この度も、合宿という貴重な機会を賜りまして誠にありがとうございました。

今回の合宿では、何のために宇城空手を学ぶのか、そのことを改めて考えさせられました。

 

 今回は拓治師範の班でご指導を頂きました。二日間に渡り型と分解組手を中心にご指導頂きましたが、拓治師範に見せて頂くお手本には、常にエネルギーがあることを感じました。型にしても分解組手においても、常に仙骨を入れることをご指導頂き、その姿勢から来るエネルギーを体感させて頂きました。

 

 対して、自分の型や分解組手にはエネルギーがなく手足の運動になってしまっていることを感じました。そして、ところどころで自分の癖をご指摘頂きましたが、どれもが今までも宇城先生や榎本師範からもご指導頂いたことで、相変わらず自分の癖が取れておらず、真に変化できていないことを感じました。

 

 そして全体の稽古の中で先生が見せて下さった人間の中にある潜在能力、そのエネルギーの凄まじさを体感させて頂き、自分は何をもって変化と捉えるのか、何を目指して変化するのか、ということを改めて考えさせられました。

 

 先生が手をかざすだけで、あるいは何も合図をせずとも水の入ったピッチャーが持ち上がらなくなったり、通常であれば簡単に運べる椅子が複数人でも全く動かせなくなったり、水の入ったペットボトルを振るだけで、全員を動かしてしまったり、常識では考えられないことを次々と体感させて頂きました。

 

 対して自分たちは、先生が「烏合の衆」と仰るように本来の人間のエネルギーを失ったヒトに成り下がってしまっているのだと感じました。少し前に「指示待ち人間」という言葉をよく聞きましたが、外からのエネルギーが無ければ動けない、行動できない、自分の考えも持てない人間になってしまっているのだと思います。


オレオレ詐欺も今の政治も、一人一人がエネルギーを失った結果だと思います。そして、考えることも行動することも出来なくなった日本の行きつく先が日本有事なのだと思います。

 

 そのような社会の中で宇城空手を学ぶ意味を改めて考えると、一人一人がエネルギーを取り戻し、人間を取り戻すことではないかと感じました。自分はどこかで技が出来ることを求めていたように思います。勿論、宇城空手を学ぶ以上、そこは避けては通れないことですが、相手を投げることが目的ではなく、自分は相手に勝った負けたの世界観から抜けられていないように思いました。

 

 今回の合宿でも毎月の稽古でも、宇城空手を通して、人間の中にある素晴らしいエネルギーを示して頂いており、自分の中にもそれを見出したいと思います。相手に勝つことを求めるのではなく、一人一人がエネルギーを高めることができれば、今の日本の状況を少しずつでも変えて行けると思いますし、その希望をご指導頂いているのだと思います。そのような気持ちで、日々の稽古も一回一回を大切に、より良く変化していけるように稽古したいと思います。

 

 この度も、素晴らしい合宿に参加をさせて頂き、二日間に渡るご指導を賜りまして、心より感謝申し上げます。

 

 今後ともご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

■A.S 教師 埼玉


宇城先生、先日は秋季合宿に参加させていただき、ありがとうございました。合宿への参加は今年の春季合宿に続いて2回目となりますが、今回は審査の直前ということもあり大変中身の濃い合宿となりましたことに感謝申し上げます。

 

 毎月の実践塾での稽古や合宿で感じていることですが、毎回様々な先生方に教えて頂く機会となりそれがまたとても貴重でありがたいこととなっています。それは、どの先生方も基本としての型はしっかりと教えてくださいますが、それぞれご指導内容が少しずつ異なっているからです。ご指導いただく先生方お一人お一人の型に関しての自分の思いや一つ一つの動きの中で特に気になっている部分そして大事にしている部分などがわかりとても勉強になります。

 

 白帯の準塾生はそれぞれできていない部分がまちまちですので毎回のご指導が同じではありませんが、呼吸を大事にしている方、力を入れる部分と入れない部分を大事にしている方、基本の形をとても大事にしている方など様々な視点からのご指導をいただくことで多くのことに気付くことができます。

 

 また、型の分解では足の運びや向き、姿勢など細かい部分や微妙な動きを大事にすることで相手をゼロ化することができることを教えていただきました。普段の自分だけの稽古では気にすることができなかったポイントに気づかせて頂く貴重な機会になりました。

 

 今回の合宿中に宇城先生が実証されていた中で印象的だったのが、腕と腹と脚を同時に叩いたり蹴ったりしても、気の通った体と通っていない体では反応が大きく異なったことです。量子エネルギーのお話をうかがい調べてみましたが、それが人体にどの様な形で影響を及ぼすのか、先生がどのようにして瞬時に触れることなく他の人体にエネルギーを与えるのかが全く理解できません。

 

 しかし、眼前で起こっている事実が全てです。人体にはそれだけのエネルギーが存在するという証拠を見せていただき毎回その不思議さに感動するばかりです。どうしたら先生に少しでも近づくことができるのかと考え、稽古の後には先生の著書を読み返し、内面が少しずつでも変化できようにと思っています。しかしながら、残りの時間が短い身としては、先生が仰ったように蛹が蝶に変化するような劇的な変化は望めないとしても、変化の時間を短縮していかないといけないと心がけながら行動していきたいと思います。

 

 もう一つ、今回の合宿では海外から多くの方が参加してくださいましたが、ハンガリーの22歳の青年の存在が大変気になりました。複雑なことは質問できませんので、いくつか簡単な質問をしてみましたが、大勢の大人の前でスピーチできる様な英語は学校で学んだとのことで、内容といい英語といい素晴らしいもので、日本との教育の違いを実感させられました。

 

 宇城先生が仰るように、彼は将来母国を背負っていくような優れた人材だと感じましたが、どんな教育を行っていけば彼のような人材が育っていくのかが気になるところです。陸続きの国が戦場になっているという地に住んでいるという危機感を意識の中に常に持ち合わせているということが一つの要因だとは思いますが、たとえ陸続きではなくても日本はあっという間に戦争に巻き込まれてしまいそうな現実から多くの日本人は目を背むけているように感じますし、平和ボケを超えて麻痺状態にあるとさえ感じます。

 

 日本の未来や子孫のために教育の改革に望みたいところですが、現実としてどこから手を付けていけばよいのか、現場にいる身からすると眼の前の多忙さからは想像できない状態で、まだまだ勉強が足りないと実感するばかりです。一に勉強、二に勉強、三に勉強を実践していくことが唯一の道ですね。

 

 先日の審査会では未熟ながら5級を頂くことができましたが、さらに美しい型、心で行える技となるよう稽古を続けていきたいと思います。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

 

 

 

■N.Y  自営業 大阪


東京実践塾合宿に参加させて頂き、貴重なご指導、稽古を賜りましたこと誠にありがとうございました。新たな出会い、繋がりが強まり非常に有意義な合宿でした。

 

 今回は榎本師範の班にてご指導を受けました。使える空手をテーマに、各自の癖を見て、実践に対応する応用を交え基本、型に戻りご指導を受けました。単純に繰り返しの稽古になっているとのご指摘を受け、しているつもり、出来るように工夫しているつもりになっていることに気付かせて頂きました。

 

 使える空手とは常に実践に活かせる事であり、実践は空手もしかり日常、生き抜く力に活かせなくては意味がなく、変化することが成長と感じ、稽古の姿勢を見直し集中しなければなりません。段々治す箇所が増えていきます。が何が悪いのかを見抜いて頂けるのが非常に有難く質の高いご指導を榎本師範から賜りました。

 

 外見の癖は見た目で修正できる可能性はあるものの、内面の癖は分かりづらいし、治す術が見つかりませんが、型、分解を通し見つける事があります。特に分解組手は相手がいて、ぶつかる、対立が分かり、自分の中心を作り、捉える稽古は、寄り添う調和の稽古と感じます。今更ながらの思考でございますが、ただ歩く事や、出来てない型をすると負のエネルギー(いやな電波)が出ている検証を経験しました。日常においても周りに迷惑な電波を発していると自覚した次第です。

 

 先生のご指導にある型でニュートラル、分解組でゼロ化と無意識の身体脳における自身の自由があります。先生の組手はぶつかりがなく先生の動きは自由であり、相手は先生に吸い込まれていく様は自然の動きに感じられ、自然の動きが理合いと思います。

 

 また最後に最後に全員に気をかけて頂き、大勢いのエネルギーが大きなうねりとなり凄いエネルギーが入ってきます。その時は相手がいても衝突なく技がかかることや調和の実感自由を体験し元気を貰います。この経験をいつも終わってからも長く維持したいと思い、細胞が維持すると信じています。頭で考えて行動にて毀されます。常に身体の細胞と会話することを心がけます。

 

 頭の想いは意味をなさない事をいつも思います。本来持つ人間のエネルギーは自然、宇宙とのつながりを持っているはずですが、5パーセントにも満たない常識の世界意識の世界に留まってしまったと、潜在能力を引き出していただく事や生き様に直結する生きる事に活かされるこの空手に出会えたことに改めて感謝します。

 

 海外から参加され、海外の稽古も増してきています。我々日本人以上に日本の心に繋がる宇城空手に魅了されており、情熱や勢いを感じます。当たり前と思っていた日本の文化、道徳も失われており、メディアの情報の真実かフェイクかわからず流されて行きます。自分自身の信念、中心が無ければなりません。

 

 世界規模にて展開する先生のご指導に、特に次世代に本物の空手を通じ創造の世界を広げ、豊かな心を持つ調和の世界に導く先生のご指導に、自分自身希望を感じ、自身の高みを目指す人間に導いて下さっている先生に感謝いたします。

 

 今後もご指導よろしくお願いいたします。

 

 

 

■K.H 自営業 東京

 

宇城先生

 

 東京合宿でのご指導誠にありがとうございました。

 

 また、懇親会では合宿ならではの先生を囲んで貴重なお話を伺うことのできる機会を頂きとても学びの多い時間を過ごすことができました。あれだけの人数での懇親会にも関わらず先生を中心に暖かく柔らかなエネルギーに包まれた中で心地よい雰囲気を楽しむことができるのは塾生の皆が先生との強い絆を無意識のうちに感じているのと先生に守られている空気の中にいる安心感があるからだと思います。

 

 稽古におきましては拓治師範のご指導を頂きました。特に分解組手において形をまとめるのではなく武術として実際に「使えるか」「その先に繋がる動きかどうか」ということを中心にご指導を頂きました。

 

 自分の分解は明らかに呼吸が止まっており相手の攻撃に引っ張られて動いていたりあるいは自分都合で勝手に動いている、即ち実際に使えない、武術としての理合の無い動きであるということに改めて気付かせて頂きました。

 

 間合いが違うと技は掛かりません。無意識に恐れて遠くなったり早く当てようと近づいたりします。あるいは相手に真直ぐ入って行っていなかったりします。これらは全て自分では気付かぬ無意識の恐れや我欲です。身体は既に出来ることを知っています。しかし思考の癖ができない自分を作ります。

 

 身体の癖、自分勝手な思考の癖、シャクリ、全てが武術の理合の対局にあり自分では気付き難いものです。そして宇城空手の重要な条件であるニュートラルであること、調和すること、寄り添うことから自分を遠ざけるものでもあります。癖は自分で気付かぬうちは変えることはできないということを、宇城先生の元でご指導をうけてきて身に沁みております。

 

 先生のご指導はまるで岩の隙間に水が入り込んでいくかのように自分の気付かぬ心の隙や癖、心の弱さ、奢りといったブレを理屈でなく身体で気付かせていただけます。その気付きを自分の変化へと繋げていくのは自分の中にある自分への真剣さと考えます。

 

 先生はひとり稽古が大切だといつも仰います。ただのひとり稽古ではなく大切に真心をこめた「真のひとり稽古」です。そして自分は真のひとり稽古を積んでいるか、真剣に向き合っているか、本当に心底から自分を変えたいと思っているのか。 そのことを常に自分に問いて稽古を続ける所存です。

 

 そうした諸々を気付かせ外れた道から戻して頂けるご指導はとても貴重です。一方で稽古中、合間に触れる先生のご指導や検証はそれを体験する度に宇城空手の深さを感じます。

 

 攻撃してくる相手を前に「触っててみろ」と言われ先生の身体に触れた我が手の平からは全く何も変化を感じることはできません。ニュートラルであるとは、自然体であるとはということを実際に我々に触れさせて身体を通じて伝えて頂けるのです。

 

 ニュートラルであること自然体であることがとても大切ですが受験やその他で頭を使うことが常となってしまった自分から抜け出すことは容易くできません。人間は生まれた時は皆ニュートラルで生まれてきます。やがて年齢を重ねて色々な癖が付いていきます。

 

 帰宅してから日記を書いていて今まで何気なく書いていた癖という字が今更ながらに病だれだということに気付きました。ああ、癖は病なんだと。では中の辟は何か。調べてみると諸説ありますが「中心からズレていること、偏っている状態」とありました。

 

 なるほど、自分は中心からズレている病なんだと納得しました。病をほっといて健康になる努力は本末転倒です。まずこの病を治そうと心新たに決めました。そしてニュートラルな身体、自然体である自分でありたいと思いました。

 

 自分を取り巻くあらゆる事物、現象にプラスもマイナスもありません。ただそれがあるだけです。それを自分にとっていいこと悪いことを判断するのは自分都合です。

 

 自分がニュートラルであればそれらのこともあるがままに受け取ることができるのだと思います。と同時に社会での自分の在り方や人間関係でもニュートラルであることで素直に生きていけるのだとも思います。

 

 こうした人生の指針と言えることを空手を通して学べるのは宇城空手だけです。周りと調和し人生を豊かにし自然体で生きるエネルギーを身に纏うことが即ち護身であります。それを可能にすることのできる唯一の武術が宇城空手です。その深さは無限です。ただ我々受け取る側が未熟ゆえあるいは横着さからそのことにほんの少ししか気付いていません。

 

 宇城空手は何者にも頼ることなく自立することを可能にしてくれます。生きていく途上で思わぬ不幸や窮地に陥ることもあるでしょう。しかし宇城空手で培った心はぶれないことでしょう。それが自立しているということだと考えます。

 

 そのためにはまず自分の思考や身体の癖や偏りを知ることが必要であり2日間にわたるご指導を通してそのことを気付かせて頂けるこの合宿という機会はとても貴重です。

 

 この機会を与えてくださった、宇城先生をはじめご指導頂きました拓治師範、榎本師範に感謝致します。

 

 癖を捨て自然体で、そして真に自立することを目標にしてこれからも稽古に勤しんで参りますので引き続きのご指導よろしくお願い致します。

 

 ありがとうございました。

 

 

 

■ K.M 会社員 東京

宇城先生、この度も合宿に参加させていただき、ご指導を受けさせていただきありがとうございました。今回の合宿では、イエンツさんと組ませていただきました。反省と多くの気づきを得た稽古になりました。 イエンツさんとの稽古は2回目になります。

 

 まず、イエンツさんが学んだこと、イエンツさんの気づきが私が思っている以上に遥かに深いものであったことです。分解稽古をしている最中に、私に何度もフィードバックをくださいました。この指摘は、彼自身が感じたことですが、そのベースは宇城先生と榎本師範の指導があったことが分かりました。

 

 「榎本師範にこのように指導いただいた」という内容です。 数少ない宇城先生そして榎本師範から受けた指導を頼りに、それを手掛かりに取り組まれていることが分かりました。数少ない指導の機会をどれだけ大切にしているか、そして、それを信じ稽古し学んでいるかを知り、また、自分が置かれている状況、毎月、宇城先生からの直接のご指導を受けさせていただいていることを考える機会となりました。

 

 年に1~2回の宇城先生、榎本師範の指導をどれだけ真剣にとらえ、それを手掛かりに掘り下げているのかが分かりました。また、それが自分との大きな差であることを感じ、反省いたしました。「次にいつ指導を受けられるか分からない。受けられたとして、それは先となる。その間に得た指導を大切にして学んで行く心構え」。これが自分に足りていないことです。

 

 さらに、身体から感じる厳しさについても感じました。その例として、セイサンの分解での後方抱きかかえからの外しにおいて、イエンツさんは、自然と自分の首に相手の手がかからないように防いでいました。また、私の金的が無防備になっていること。本来であれば、型が示唆していることは急所を攻撃すること。さらに私の顔面に隙があることを指摘してくれました。

 

 これらの点は、軍人であったことがそのような身体をつくっているのではないかと感じ、私の身体の緩さを認識しました。 さらに、イエンツさんが稽古中に話してくれたことは、「もうお互いフルコン空手のことは忘れよう。完全に過去にしよう。私の組手にフルコン空の名残を感じる。それを捨てよう」という言葉でした。自分は、いったい何をしているのであろう。

 

 日本で定期的に、継続して指導を受けられていることに甘えがある。本当なら私から自分が学んだことを伝える立場ではないのか。覚悟、心構えの差を認識しました。自分は何をしてきたのだろうと思いました。 また海外においても、宇城先生は、あのような大柄な人、実戦経験がある方を相手に問わず対応されてこられたことを思うと、その次元の差は計り知れないものだと思いました。

 

 自分が今回、イエンツさんとの稽古で感じたことは、良い意味で、フィードバックをくれたのだと思います。言葉は悪いかもしれませんが、結果的には、なめられてしまった結果になるのだと思います。日本での稽古では感じられない、厳しい現実を認識しました。

 

 なれ合いの稽古は、稽古にならない。だからといって動作はフルコンには戻りたくない。フルコンから決別しなければいけない。宇城空手が何を重んじているのか。護ることが自分の動作にあるのか。相手がいても護ることに重きを置いているのか。

 

 何のために、宇城空手を学んでいるのか。いま、再度、そこに向き合う必要があると思います。 なんで伸びないのか。空手に向き合う、そもそもの姿勢が間違っている。自分が強くなりたいと思っている。そう自分自身が思っていることを感じます。潔さ、謙虚さ、負けを認める素直さ。全てにおいて足りない自分がいます。

 

 今もなお、僕の心にはフルコンの臭みがしみついている。だから出直しです。次回のイエンツさんとの稽古では、お互いの成長を確認でき、価値ある時間にできるように出直します。

 

  宇城先生、このような気づきの機会をくださり、ありがとうございました。いただいた機会を活かせるように、空手への向き合い方を変えます。

 

 これからも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

■ドイツ支部長 マイケル・ケーテ

まず初めに、私たちを指導してくださった宇城先生に心より感謝申し上げます。また、お二方の師範にお世話になり、深くお礼を申し上げます。さらに、この合宿が円滑に運営されるよう尽力してくださった方々にも深くお礼を申し上げます。


宇城拓治師範の指導のもと、審査を受ける人たちと同じグループに配属されたことで、宇城空手の奥深さを改めて実感しました。「守る」、姿勢、呼吸、そして立ち方の相互作用で、筋力に頼ることなく技が成り立つということを目の当たりにし、毎回感銘を受けます。

 

また、正しい型を通じてこの相互作用が生まれることを学ぶことができました。

型が正しく行われているかどうかは、分解組手によって検証することができます。

さらに、木刀を用いた稽古を通じて、武道に対する真剣さがより強調されるという教えを得ることができました。これは重要で正しいことだと感じており、今後も引き継いでいきたいと思います。

今回も改めて、この道こそが自分の歩むべき道であるという認識と決意が一層強まりました。

宇城先生、誠にありがとうございました。

 

 

 

■ドイツ支部 イエンズ・アッカーマン

 

今回の東京合宿で、宇城先生は私たち人間の中に無限のエネルギーがあることを再び明確にしてくれました。しかし、これらの可能性を受け入れて実践するためには、これまでの生活の条件づけから解放される必要があります。それは言うは易く行うは難しで、私にとって最大の課題の一つです。

短期的には他のエネルギーを止めることができるようになるだけでは不十分で、自分の振動を永続的に高めて、自分自身と周囲のエネルギーフィールドにプラスの影響を与えることにさらに集中すべきです。

私は長年、自分の硬さをなくそうとしてきましたが、今回の合宿で拓治師範を通して、それが可能であることを直接体験することができて感謝しています。師範との稽古は私にとって大きな喜びであり、この道をさらに深く、より集中的に追求する動機となりました。残念ながら、理想と現実にはまだ多くの隔たりがありますが、私は進歩し続けると確信しています。

 

宇城先生のデモンストレーションは、宇城空手の動きに秘められた潜在能力を改めて強く感じさせてくれました。先生がペットボトルを振ってFさんの道着の中に投げ入れたとき、スクラムを組んでいたKさんが吹っ飛ばされそうになるのを見ました。幸いなことに吹っ飛ぶ前に抑えられていましたが、この経験を決して忘れません。こんなに多くのエネルギーをグループの中で感じたことはありません。

宇城空手のファミリーの一員であることに感謝します。

 

 

 

■ハンガリー準支部 フェレンツ・フリス


2024年11月16日から17日にかけて開催された東京合宿に参加できたことは、私にとって大きな名誉でした。特に、ブダペストセミナーからわずか1か月後に、息子と一緒に参加できたことは、とても嬉しかったです。私たちは、空手の発祥の地で知識と経験を深める機会を熱望していました。

 

私たちは、現地に慣れ、日本の文化や象徴的な場所を探索するために、5日前に日本に到着するよう計画しました。幸いなことに、Aさんもこの時期に日本に滞在しており、彼女は親切にも2日間私たちを助けて導いてくれました。

 

特に特別で思い出に残る体験が11月13日に待っていました。宇城先生は寛大にも一日を私たちに割いてくださいました。先生は、通訳のAさんとともに、私たちを淡路本部道場にご案内くださいました。美しい道場とゲストハウスを訪れることができ、一晩滞在しました。その後、海辺の寿司店で感動的な夕食をいただきました。この体験は、私だけでなく息子であるゲリにとっても、人生で最も重要な瞬間の一つとなりました。温かいもてなしと宮田道場や有名な刀剣コレクションを訪れる機会は、永遠に私たちの記憶に残るでしょう。宇城先生、この素晴らしい機会を本当にありがとうございました!

 

東京合宿に到着すると、さらに忘れられない体験が待っていました。130人以上の参加者のエネルギーは、体育館に入った瞬間から感じられました。私は、よく見て分析していたUKアーカイブから多くの顔なじみを見かけ、彼らに直接会うことに興奮しました。


合宿は様々なレベルで強い印象を残しました。グループ分け、指導者と準指導者による構成、稽古のセッティングはすべて非常に効果的でよく構築されていました。10月のブダペストセミナーでサンチンとナイファンチンの型と分解を詳細に稽古したことは、東京での稽古の土台となりました。拓治師範の指導の下、私たちはさらに3つの型(パッサイ、クーサンクー、セイサン)を深く理解し、分解を徹底的に稽古しました。

 

得た経験と教訓は、私に大きなモチベーションを与えてくれました。私は、新たな熱意と決意を持って基礎から築き直しているかのように感じています。今年、3月にシアトルセミナーで榎本師範から、そして今回東京で拓治師範から学ぶ機会を得たことは、私にとって重要な一年となりました。このような機会を作ってくれた宇城先生に感謝しています。合宿中、宇城先生は数回グループを集めて、インスピレーションを与える検証をされました。その影響を今でも鮮明に感じています。私にとって最も重要な教訓は、より厳しさを持って稽古し、常に品格と真剣さで己を保つことでした。

 

すべての参加者の親切さとサポートに心から感謝します。たくさんの新しい友人を作ることができてとても嬉しく、次に会う機会と稽古をする機会を楽しみにしています。

帰国後、私は日々の稽古で同じ熱意を維持し、息子であるゲリと一緒に、得た知識をハンガリーのチームに分析して伝えていきたいと思います。

 

心からの感謝と尊敬を込めて

 

 

 

■ハンガリー準支部 ゲルゲイ・フリス


宇城先生には、数えきれないほどの教えと、私たちに割いてくださった時間に対して心から感謝いたします。一緒に過ごした時間を通じて、私はまだ処理しきれていない貴重な経験や学びを得ました。その結果、自分にとって新たな視点や機会が開けたことに興奮しています。「心を開く」状態の経験は、物事を見る新しい方法を与えてくれ、合宿中や日本滞在を通して自分に残りました。以前の海外セミナーでこの感覚を経験したことはありましたが、今回ほど完全に意識したことはありませんでした。もし、この状態を早く認識して維持していたら、自分の稽古や日常生活がどれほど違っていたかということに気づきました。

 

すべての技が独自の意味、目的、厳しさを持っていることに魅了されています。宇城先生が気を創造的な動きで自由にされる姿は本当に感動的です。私の物の見方が変わりました。もはや技を個別のものとして捉えず、気の流れのためのツールとして捉えるようになりました。この概念は、今後の稽古でより重要な焦点となります。

 

今回の合宿では、初めて瞬発力の真髄をある程度理解し、体験できた事も素晴らしい気づきでした。その深みを個別に探求し、次回のセミナーでさらに多くの学びを得ることを楽しみにしています。数多くの分解を稽古することも特別な経験でした。それは私の型に大きな深みを与え、瞬発力と真剣さとの接点を探求するのに役立ちました。

 

そんな中でも深く印象に残り、まだ自分で問いかけなくてはならないのは、宇城先生と両師範が「なぜ宇城空手を学ぶのか?」と皆に問われた事です。目的のない稽古は無意味です。全体として、今回の合宿と様々な日本文化との出会いは私にとって忘れられない経験となりました。多くのことを学び、宇城先生と、この機会を実現してくれたすべての人に深く感謝しています。次のセミナーを楽しみにしています。

 

ありがとうございました。

 

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