小説家 吉本ばなな
1987年『キッチン』で作家デビュー以来、次々にベストセラー作品を世に送り込み多くの読者を魅了してきた吉本ばななさん。その人気の秘密は、読み進むうちになぜか心が癒されていく不思議な文章の力。そして一つひとつの表現に込められた深い思い。
対談ではその癒しの根源についてや、お父様である思想家で詩人の吉本隆明氏についてのこと、現在のばななさんが小説に込める熱い思いについて、語っていただいた。
吉本 ばなな(よしもと ばなな)
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞〈Under35〉、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『下町サイキック』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。
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