大河にコップ一杯の水 第3集
宇城憲治 対談集
大河にコップ一杯の水 第3集
定価 本体2,000円+税 ISBN 978-4-904464-68-7 判型/分 四六判上製 304頁 発売日 2016年1月28日発売
スピードある水であれば、
どんな大きな川にも呑み込まれず、ずっと流れていける――
季刊『道』の巻頭対談で宇城憲治が引き出す、実践する方々の生き方。
それぞれ活躍の世界は異なっていても、中途半端ではない生き方を貫いた方々の、身体を通した言葉、その思いは 人を奮いたたせ、さらなる勇気、希望を与えてくださいます。 これからの人生に再挑戦したい方、さらに前に進みたいと願う方に必読の対談集です。
本書に収録した8人の方々の対談模様を、音声を使って紹介しています。
著者メッセージ
大河にコップ一杯の水とは、単に大きな川に清い水を流すということではありません。
いくら理想を言っても力がなければ流れに負けてしまいます。
大切なのは、その水のスピードであり、瞬発力です。
勢いがあれば、どんな大きな川でも呑み込まれることはなく、ずーっと流れていける。
そのようにして流れ続ければ、そこに必ず人は集まってくる、
それが世の中の道しるべとなっていくのです。 ―― 宇城憲治
対談された方々(写真左上から)
● 近藤 亨 ネパール・ムスタン地域開発協力会 理事長
常に弱者とともに 秘境ムスタンに生きる
父祖伝来の家屋敷も売り払い、 日本に戻ってくる時はほとんどホテル暮らし。 しかし男として命がけで取り組んだからには、 このくらいの根性がなくてはできっこない。 私はそういう男です。―― 近藤
まさに近藤先生の生き方は「一念岩をも貫き通す」ですね。 一つの道を追い求めながら、全部が見えているんですね。 ―― 宇城
● 野口 健 アルピニスト
先に「やる」 その覚悟が人を動かす
先に「やる」と決める情熱、 そして、そこからどうすればできるかと考える。 僕の場合、逆算です。―― 野口
やりきっている人というのは身体からオーラが出ている。 子供というのはそういうオーラをみんな受け取るんです。 だから決して中途半端はできない、 指導者とはそういう人のことだと思っています。―― 宇城
● 坂本スミ子 歌手・女優・聖母幼愛園園長 歌がくれた幸せ 子供は神様からの贈りもの
子供の仕事ができるのは、 歌を一生懸命歌ったことへの 神様からのご褒美だと思っています。―― 坂本
伝えるというのは、 「教える、学ぶ」の教育ではなしに、 「気づく、気づかせる」という教育が一番いいんですね。 ―― 宇城
● 黒木国昭 ガラス工芸作家 日本の心と歴史文化をガラスアートに込めて
昔のものをそっくり作ることが伝統とは言い切れません。 いかにその精神を現代の社会に融合させたものに作り変えていくか。 それが本来の生きた伝統ではないでしょうか。―― 黒木
黒木さんの作品は、 伝統のなかにあるものを見抜いた上で新しいものを生み出している。 まさに本質は変えずに、 時代に合わせて進化変革していくということですね。 ―― 宇城
● 岡田武史 サッカー日本代表 前監督 目覚めよ 日本人の底力!
本当に日本人ってすごいなと思うんです。 あんなチームはなかなか作れないですよ。 一人ひとりが「チームのためにやる」ということを、 外国人はやらないですから。―― 岡田
日本は世界のリーダーになっていかなければいけない。 日本人として、そして世界の公となる人間、 そこに目覚めるような人も必要じゃないかなと。 まさにそれが過去の日本人が作った世界最強の パスポートなんです。―― 宇城
● 小川三夫 宮大工 棟梁 身体で気づき 心で学べ 執念のものづくり
「やれるかどうか」なんて 考える必要はないんだ。 「どうやったらできるか」を考え やりながら次を見通すんだ。―― 小川
師匠という偉大な人に学び いつかは師のようにという 思いがあれば 耐えられる。 忍耐は夢と希望があるからできるんです。 ―― 宇城
● 風間深志 冒険家・NPO法人地球元気村村長 冒険、チャレンジ、湧き起こるエネルギーを子供たちへ!
極限状況に追い込まれると「生きていること」の本質を知り、 それが自分の成長につながる。 だから次に何かやる時にはハードルはもっと高くなる。 そしてさらにどんどんと高くなっていく。 冒険とはそれを越えていくことであり、またそれが喜び。―― 風間
世の中のシステムを変えようとすると、 ものすごく大き過ぎて、むずかしいところがある。 それはリーダーにエネルギーがないからだと思うんです。 風間さんのようにエネルギーがある人が 一人ひとりの中から元気を出せたら、人間は変わる。 ―― 宇城
● 肥田舜太郎 医師
この命を守り抜く 被爆医師 66年の戦い
だただ目の前の人の命が大事で、 ともに今日まで生きてきた。 命の大事さを守りきれるかどうか、 今、そのちょうど境目にいると僕は思っている。―― 肥田
「真実を語る」人の姿は堂々として、りりしい。 まさに侍である。 「生き抜く」とはこういうことなのだと思った。 ―― 宇城
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