岩井 喜代仁(茨城ダルク代表)
岩井 喜代仁(薬物依存回復施設 茨城ダルク代表)
自分の信念の中で破ってはならないものがある。それを教えられたのがこの25年です。
それは正直に生きる大切さです
どう考えても病んでいる子たちを捨てる、手放すことができなくて。
これは一体自分の中の気持ちとして何がそうさせるのか。
たぶんこれが自分で分かった時に俺は初めて棺桶に入るんだろうなと思ったんです。
薬物依存回復施設ダルクに出合って25年、自らも回復の道を歩みながら、多くの依存者を救ってきた岩井喜代仁氏。 国の矛盾する体制と、世論の無理解、無関心という壁に囲まれる中、様々な課題に一つひとつ忍耐と情熱をもって取り組んできた岩井氏が語る薬物問題は、これまでのマスコミの報道からは得ることのできない真実を明らかにしている。 世界は違っても、国を憂い、子供たちの未来のために戦い行動する同志・宇城憲治氏と、人として、男として、どう生きるかを、語り合っていただいた。 (神奈川県新横浜にて)
いわい きよひろ
1947年京都府宮津に生まれる。薬物依存者のための民間の社会復帰施設・茨城ダルク「今日一日ハウス」代表、女性シェルター代表。元やくざ組長。23歳から17年間覚醒剤を使い、麻薬の密売人をするが、自身が薬物依存症となり、45歳の時、ダルクと出合う。以来、救う側へと生まれ変わり、薬物依存に苦しむ子供たちを預かり、共に生きて回復を目指す。施設長としての責務を果たすかたわら、小学校から高校、大学で講演を行ない、薬物の怖さを訴え続けている。
2010年茨城県福祉部長賞受賞
2012年茨城県知事賞受賞
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