木村 秋則(リンゴ農家)
木村 秋則(リンゴ農家)
道はいくらでもあるけど、自分が欲に走ったら、細い道を行く。
みんなのために走ったら、広い道になると思うんです。
そんな大勢の人が歩く道を残していきたい。
絶対不可能とされていたリンゴの無農薬、無肥料による自然栽培を成功させることで、未知なる道を切り開いた木村秋則氏。木村氏がたどりついた世界は、まさに人間が人間らしく本来の姿で生きられる世界につながるものであった。
その成功までの道のりは、数々の著書や映画『奇跡のリンゴ』に詳しい。11年間、失敗を重ね、どん底の苦しみのなかにありながら、なぜ木村氏は志を貫き通すことができたのか。なぜあきらめなかったのか。その原動力とは――。 その情熱に、人間の潜在能力への道を切り開く宇城氏が迫る。
きむら あきのり
1949年青森県弘前市生まれ。木村興農社代表。
弘前実業高校卒業後、首都圏の会社に勤務したが、1971年に故郷に戻り結婚、リンゴ栽培を中心にした農業に従事。 農薬の影響に苦しむ妻のために1978年頃から絶対不可能と言われた無農薬・無肥料のリンゴ栽培に挑戦するが、以後、11年間近く、無収穫、無収入の苦しく厳しい日々が続いたが、ついに無農薬・無肥料のりんごの自然栽培法を確立。その取り組みと苦難の歴史が2007年にNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で紹介され、続く2008年に刊行された著書『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)はベストセラーになり、広く自然栽培が知られるところとなった。
現在は、リンゴ栽培のかたわら、国内はもとより海外各地での講演活動、自然栽培法の農業指導に力を注いでいる。
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