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松田次泰(刀匠)



松田次泰(刀匠)

紙の裏表があるように、成功するかどうかは紙一重なんですよ。

この紙一重をほとんどの人が失敗のほうにいく。

大切なのはその人がどれだけの事をやってきたかなんです。

テクニックだけでやっていると、絶対にできる方向にはいかないんです。

現代では再現できないとされてきた800年前の古刀・鎌倉刀。その刀の再現に平成8年に成功し、以来、その再現性への取り組みと、新たなる高みに挑戦し続けてきた刀匠・松田次泰氏。 松田刀匠の刀づくりの現場・鍛冶場で、さらには再現された鎌倉刀を手に鑑賞しながら行なわれた対談では、日本刀の魅力はもとより、伝統文化継承への刀匠の並々ならぬ覚悟と情熱、そして日本人がもつ、美と品格・調和へのこだわりの感性についてや、和鉄と洋鉄の根本的な違いなど、日本刀に秘められた奥深い歴史が浮き彫りになっていった。(松田次泰氏宅にて)



 

まつだ つぐやす 昭和23(1948)年北海道北見市生まれ。昭和47年、北海道教育大学特設美術科卒業。昭和48年刀匠高橋次平に入門し、昭和55年作刀承認許可。独立後は綿密なデータ計測や科学的考察から独自の作刀技術を模索。平成8年、日本美術刀剣保存協会会長賞受賞(以後、特賞8回)。平成11年にはロンドンでの個展を開催。平成18年には高松宮記念賞受賞、平成21年、無鑑査に認定。平成27年千葉県無形文化財の保持者に認定。

(無鑑査 = 日本美術刀剣保存協会が主催するコンクールにおいて、特賞を複数回以上受賞して認定される現代刀匠の最高位の一つ)

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