〈特別インタビュー〉アグネス・チャン
アグネス・チャン (歌手・エッセイスト・教育学博士)
アメリカの大学が求めている人間というのは、 「今までにない人材」というところだと思うのです。 実績、成績はもちろんですが、 「この子が20年後どういう人間になるのだろう」 というところを見ているような気がしています。
10代で歌手としてデビューし、国内外で活躍するのみでなく、大学で児童心理学を学び、ユニセフ協会大使としての任務も果たしながら3人の息子を育てあげたアグネス・チャンさん。
アグネスさんは3人の息子をアメリカの名門大学スタンフォード大に合格させたことでも知られているが、自身もスタンフォード大学院に留学し教育学を学ぶなど、教育については高い見識を持つ。
ベストセラーとなった著書『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』では、「これからの教育は国際基準に合わせないと、世界でも日本でも活躍できない」と語り、従来型の日本の教育法の課題を浮き彫りにした。
今や東京大学でも世界大学ランキングでは46位と過去最低となっている日本。日本の停滞は何が原因なのか。今の日本の教育に欠けているもの、求められているものとは何か。
宇城塾長を聞き手に、実践子育てとこれからの日本の教育について語っていただいた。
アグネス チャン 1955年香港生まれ。72年、17歳で「ひなげしの花」で日本歌手ビュー、一躍アグネス・ブームを起こす。上智大学からカナダのトロント大学へ留学。その後アメリカのスタンフォード大学に留学し、教育学博士号を取得。
1998年、日本ユニセフ協会大使に就任。世界各地のユニセフの現場を訪れ、さまざまな危機に晒されている子どもたちの現状を広く世界に訴えた。東日本大震災の被災地にも、震災発生直後から何度も訪れた。就任以来、20年間で23ヵ国を訪問。
2016年には、その活動が認められ、ユニセフ・アジア親善大使(地域大使)に就任。活動の幅をより一層広げている。 長男、次男、三男と息子三人が全員スタンフォード大学に合格し、話題となった。現在、芸能活動だけでなく、エッセイスト・大学教授を務めるなど幅広く活躍中。
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