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第29回 東京実践塾九十九里浜合宿 感想文


■東京 会社員 45歳 K.I

 身体と心を開くこと、という教えを2日間にわたって体験させていただきました。私達の理想的な心と身体のありかたを密度濃く体験できてうれしく思います。

体育館全体が引き締まり、空気そのものも一つになる感覚を得られました。自分の心の持ち方の理想を体験できたという励みがあります。心身や波長を乱す要素を、自分の中から浄化していきたいと強く感じます。物事への過剰反応、決めつけなど、しなくていい余計な思考も持たないように心がけます。それだけでも調和の度合いに明らかな違いがあると実感します。

 私は、自分の気持ちを思うように持てないことが多かったです。 しかしこれからはそれに振り回されないようにしたいです。その方向性を意識した途端、解放感を感じる事ができました。自分の身体をゆるませ、精神状態が落ち着いていさえいれば、周囲の状況に左右されずに平和や喜びを奥深くから感じることができるのだと思います。

 物事に取り組むときは、気をそらさずにひとつのことを行う事。やるときはやる。それもできるだけ無心になって励む事だと。やらないときは、清浄な水の流れの中に身をゆだねるイメージでいること。いつなんときも、自分が存在させてもらっていることに感謝する事で、安らぎになり、メリハリある精神状態で日々を満喫する目標が見えてきます。

 私は、昔から物事に過剰反応する悪い癖がありました。それによって、衝突や誤解、不安、ストレスが増幅されていました。その大部分が私の妄想から膨らんだことを実感します。認めたくないことでも、少しでもできることから浄化に努める事はできます。そのことで自信になったり、勇気が湧いたり、更に自己改革に取り組む意欲になり、念の澱みを浄化し手放していくプロセスになるかと思います。

 周囲の状況は一旦脇に置いて、自分の身体感覚の状態に焦点を当てること。何事も、変に抵抗すると苦痛や衝突を実際以上に増やしてしまう反省があります。自分の妄想や否定が少しでも減ったら、成功体験の一部になると感じます。稽古での体験と学びとともに、よりよくなった感覚を全細胞に記憶すること。平常心を指針とし、気持ちに波があっても立ち戻れるようにしたいです。

 型稽古や分解組手では、これまでの学びを丁寧に学び直す機会をいただけました。勢いよく伸び伸びとやることと、自分の身体を崩さずに姿勢を正しく保つこと。そのかねあいを保つ、という指針を今回の合宿で持ち帰れました。

 空間全体に、自分の持てるものを注意点をふまえた上で素直に出す事。間違っているかもしれないことも惜しみなく出す解放感を感じ得ました。怖れからエネルギーを閉じ込めていては、進展せず改善の機会すら閉ざされます。フ イードバックを率直にいただければ、よりよくなるのだと稽古で実感してから、そのことを信頼し、ありのままに自分を出す事ができたかと思います。私は修正点が多く、率直なアドバイスもたくさんいただけました。課題が明確に見え、知らないままやりすごすことがなくてよかったです。

 他の方への指摘は、自分を冷静に省みるきっかけや参考体験となっています。私の癖や誤りは、他の方にとっても学びになれば無駄にはならないと実感します。共有させていただく、という貴重な機会をありがとうございます。

 世の中での偽装問題、原発、戦争、天変地異への危機など社会問題の現状をも見て、自分の中の、現実的な問題 解決すらできない以上は何もできないのだと痛感します。私は、自分のできることすら目を背けていることが多かったからです。小さなことであるほど改善は容易にでき、徐々に大きな事を解決するモデルケースが培われるというイメージが見えます。自己改革に専念し続ける、という教えはこれまで以上に重みを感じられます。

 日常で、思うようにいかない時、もう一人の自分が見つめて思い出す事があります。「すべては修行。そう思えば楽になる」と先生がおっしゃったことです。非日常を日常にする、という言葉とともに日常生活に戻り翌日から快く臨めました。合宿での体験は、日常に帰った後こそが活用の場なのだと気を引き 締めていきます。言い訳を一つずつなくし、無心で実践を重ねていくことは心身の快さになります。

 半日のみの参加の方もおり、意識の高さと密度が通常の稽古以上に深いと思います。私は連日参加させていただき、時間的に恵まれた事への感謝をしないと成長がないと強く実感しました。自分が守られている存在だということにも。

 ご指導をどうもありがとうございました。

 翌月の審査会でも、ご指導をよろしくお願い致します。

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